「帰心矢のごとし」とは、故郷やわが家に帰りたいと思う気持ちが非常に強いことを表す四字熟語です。
意味
「帰心」は、故郷やわが家に帰りたいと思う気持ちという意味です。「矢のごとし」は、矢のように速くまっすぐ飛ぶという意味です。
つまり、「帰心矢のごとし」は、矢のように速くまっすぐ故郷やわが家に帰りたいという強い気持ちをたとえた言葉です。
語源
「帰心矢のごとし」は、中国の詩人・杜甫の詩「春望」の一節「城春草青處處煙 花人次第醉春風 歸心矢的思鄉塵」に由来します。
使い方
「帰心矢のごとし」は、旅に出ている人が故郷を恋しく思う気持ちや、長い間家を空けていた人が家に帰りたいと思う気持ちなどを表現する際に使われます。
例文
- 長旅の疲れも忘れ、帰心矢のごとく故郷へと向かった。
- 一人暮らしが長引くと、帰心矢のごとく実家に帰りたくなってしまう。
- 戦争が終わって、兵士たちは帰心矢のごとく故郷へと帰っていった。
類義語
- 望郷の念
- 郷愁
- ホームシック
- 故郷を思う気持ち
- 家恋しさ
- 帰郷心
英語訳
- a strong longing for home
- homesickness
- a yearning for one's homeland
- a deep desire to return home
その他
「帰心矢のごとし」は、美しい響きを持つ四字熟語として、古くから親しまれています。
注意点
「帰心矢のごとし」は、強い気持ちを表す言葉なので、軽々しく使うのは避けた方が良いでしょう。