鼻息をうかがう

【漢字】鼻息をうかがう
【読み】はないきをうかがう
【意味】相手の機嫌をうかがう。
【例文1】父親が厳しく鼻息をうかがって過ごす。
【例文2】お客の鼻息をうかがう。
【例文3】妻の鼻息をうかがう。

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新人時代に先輩から聞いた「鼻息をうかがう」という言葉

新卒である会社に入社して、働き始めて間もないころの思い出話です。
部署内の先輩から、ある時こんなことを言われました。
「課長の鼻息をうかがいながら仕事をするのはやめなさい。課長とは関係なく、自分のすべき仕事をきっちりするようにしなければ、いつまでたっても一人前にはなれない。自分の仕事をしている時は、課長の存在を忘れるように」
先輩が私の仕事ぶりを注意し、アドバイスしてくれていることはわかるのですが、「課長の鼻息をうかがう」という言葉の意味がわかりません。
その時は、先輩に遠慮があり、直接先輩にその言葉の意味を聞くことはできませんでした。それで、あとから自分で調べたところ、「鼻息をうかがう」というのは、「人のご機嫌をうかがう」という意味だとわかりました。
「顔色をうかがう」という言葉は知っていましたが、「鼻息をうかがう」という言い方もあることを始めて知りました。
自分では気づきませんでしたが、新人だった私は、デスクにいる課長のことを気にながら仕事をしていたのでしょう。そんな仕事ぶりを見た先輩は、「そんな仕事のし方はダメ」と注意してくれたわけです。
「鼻息をうかがう」というのは、一見、よくわからない表現のようにも感じられますが、人は確かに機嫌が悪かったり、感情が激した時には鼻息が荒くなるもの。人の機嫌は鼻息に表れるというわけなんですね。

立場の強いものの鼻息をうかがう

長いものには巻かれろと権力者や上のものに迎合するのはよくあり、会社でもよく見られると思います。わたしはソフトウェア会社で長く働いていたためかあまりそんな場面に遭遇することはありませんでした。最近まで働いていた外資企業はサービス業で、世界各国に支社のある大規模な会社でした。支社ごとにノルマがあるようで人数の少ない会社でしたが日本の社長はいつもぴりぴりしているような感じでした。社員の1/4がマネージャーで本社の意向はマネージャーにも伝えられ、マネージャーたちも少なからずプレッシャーを感じているようでした。マネージャーは社長の鼻息をうかがい、このタイミングでこれを提案しようなど気をまわしていたようです。そんな状態なのでマネージャーはメンバーのケアまで気がまわらず、それに対するメンバーの不満がいつもあったように思います。海外の本社の意向をそのまま日本に適応しようという姿勢も反感をかっていました。売り上げが減れば人員を削減するということもありました。日本の支社は海外の本社のしばりがあり、日本の支社のマネージャーは海外本社の方針を守ろうとする社長のしばりがあり、社員はそのしばりに翻弄されていたように思います。立場の強いものの鼻息をうかがうのではなく社員ひとりひとりの実力が発揮できる仕組みはほしいと思いました。

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