名を捨てて実を取る

【漢字】名を捨てて実を取る
【読み】なをすててじつをとる
【意味】名声や名誉よりも実益を得る。
【例文1】名を捨てて実を取るで俊足だが、中学までは地元の学校に進学する。
【例文2】実績はあるが、名を捨てて実を取る。
【例文3】エリートの息子が家業を継ぐため名を捨てて実を取る。

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名を捨てて実を取る方を選ぶ

私が今まで知り合った人の中には、名誉の方を優先している生き方の人もいました。
私もそういう時期が全くなかったと言えば嘘になります。

多少、不自由な生活をしていても、名を挙げることを最優先したいと思うこともありました。
しかし、そのことで本当に食べるものにも困ってしまうような状態になってしまいました。

やはり、まずは「名を捨てて身を取る」選択をして、生活を安定させることが大切なのではないかと思います。
そのためにやりたくもない仕事をしなければいけないこともあります。

そのような生活が長く続いてしまうと、徐々に自分自身がどこかへ行ってしまうような気がします。
生活ありきだけで働いていると、自分自身がどこかへ行ってしまうのだと思います。

しかし、生活のためだけの仕事だとしても、それと名を挙げることとは別だと思います。
どんな生活をしていても、自分を見失いで目的に向かって進んでいくことはできます。

私は今まで仕事イコール自分の夢や目標、という枠にとらわれ過ぎていたのかもしれません。
自分の夢や目標は有名になることでも名誉あることを行うことでもありません。

自分の好きなことを続けて、それが世の中に役に立つことならば、目立たない縁の下の力でも良いのだと思います。

名を捨てて実を取ることがあっても良い

会社で働いていたら、出世して会社内でも名を上げたいですとか、学生であれば将来は大物になって有名になりたい、と考えている人もいるかもしれません。しかし名誉ばかりを求めてしまって、結局中身が無ければ意味が無いのではありませんか。口先だけで上手いこと出世したとしても、周りの人はそういうところも見ています。出世させてくれた上司には気付かれていないかもしれませんが、部下には中身が無い人だと思われていることでしょう。それを考えると、本当に名誉は必要なのでしょうか。

もちろん名誉を求めることは悪いことではありません。人から称えられるような行動を行った人は、やはり名誉を与えられて然りでしょう。しかしときには、実績を上げても名誉が与えられない場合もあるかもしれません。むしろ名誉が与えられないと分かりつつも、実質的に利益となる行動をとることもあるでしょう。ですがこうして何か実績がある人は、たとえ何かの肩書きが無くとも、周りからは『頼りになる人』だと思われるのではありませんか。

実績が無くて仮初の名誉だけあっても、ひょっとすると満足するかもしれません。しかし名を捨てて実を取るというように、名誉を捨ててでも実績を上げることによって、人の信頼を勝ち取ることはできます。もしかすると人に大事なのは、名誉があろうがなかろうか、実績があるかどうかなのかもしれませんね。