愚の骨頂

【漢字】愚の骨頂
【読み】ぐのこっちょう
【意味】元々は愚の骨張と書き、愚かな者が意地を張るという意味がいつしか変化して、これ以上愚かな事はないと使われるようになった。
【例文1】あれほど言ってるのに反省しない奴は、まさに愚の骨頂だよ。
【例文2】無理に事業を拡張して借金まみれで愚の骨頂だ。
【例文3】会社が倒産して妻も出て行き愚の骨頂だ。

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なんとなく使ってしまう愚の骨頂だけど

友人とふざけあいの応酬をしているときの締めに「今のやり取りは愚の骨頂だったね」と言ってしまうことがあります。これでお互いに笑いあって、友人とのふざけあいは一旦終わるのですが、そもそも何故『愚の骨頂』なんて言い回しをするのか、ちょっと考えてみました。おそらくですが、何年か前に読んだ漫画で『愚の骨頂』という単語が出てきたんだと思います。それで『愚の骨頂』という単語を使うとなんとなく賢いように見えるとか、そんな理由で使い始めた気がします。

ただやはり、愚かであることの『骨頂』というくらいですから、本来はあまり使うべき言葉ではないのかな、とも思います。現代では、たとえそれが重い言葉であっても、軽い気持ちで使ってしまうことは多々あるでしょう。テレビやインターネットでも、重い言葉を軽い感じで使っている人をよく見かけます。ですがやはり重い言葉というのは、たとえ自分にとっては重くなくとも、誰かにとっては重い意味になっていることもあると思います。もしかすると自分が軽率に発言した重い言葉で、誰かが傷つくこともあるかもしれません。言葉というのは簡単に相手を傷つけることが出来る道具でもありますし、それを踏まえると重い言葉というのは、使いどきに気を付けた方が良いんだろうなと考えさせられます。せっかく言葉を使うなら、相手を楽しませたり元気づけたりするようにしたいですしね。