四通八達

【漢字】四通八達
【読み】しつうはったつ
【意味】交通の便が発達していて賑やかな場所。
【例文1】四通八達で騒がしい。
【例文2】四通八達になったぶん道に迷う。
【例文3】四通八達で活気がある。

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「四通八達」であったら龍馬の死はすぐ知らされたのに

「四通八達(しつうはったつ)」とは「道路、交通、通信が四方八方へ通じていること」です。今でこそ都会では当たり前の「四通八達」ですが、昔はそうではありませんでした。近代日本の陰の立役者、坂本龍馬は薩摩藩と長州藩の仲立ちをして、薩長同盟をなしとげます。その1年後、京都の近江屋で彼は不幸にも暗殺されてしまいます。その時、龍馬の妻のお龍は下関にいました。暗殺された時間にお龍は夢で、血で塗られた刀を下げ、うつろな表情の龍馬を見ていたといいます。実際にお龍が龍馬暗殺の知らせを受けたのは翌々日のことでした。龍馬夫妻は日本人として初めて新婚旅行に行ったふたりです。京都伏見の寺田屋で刀傷を負った龍馬は西郷隆盛のすすめで、お龍とともに、塩浸温泉(現鹿児島県霧島市牧園町)で傷をいやしながら霧島に遊びました。二人は、山頂にある『天の逆鉾(あまのさかほこ)』を見に高千穂峰にも登り、龍馬はその登山の様子を絵入りの書簡にしたためて姉の乙女に送っています。その書簡によると、天の逆鉾を岩から抜いてしまい、また元のように岩に突き刺したなど、真偽のほどはわかりませんが、書いてあったようです。鹿児島への88日間の旅は、二人の生涯で最も楽しいひと時でした。その翌年、龍馬は亡くなったのです。