獅子奮迅

【漢字】獅子奮迅
【読み】ししふんじん
【意味】獅子が奮い立って激しい動くことから、迅速に行動すること。
【例文1】彼女の動きは獅子奮迅のようにテキパキしている。
【例文2】試合中は獅子奮迅の動きだった。
【例文3】獅子奮迅で敵を交わす。

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「獅子奮迅」の本多忠勝の戦いぶり

「獅子奮迅」とは「獅子が怒り狂うように激しく戦う様子」です。戦国時代、徳川家康のもとで働き、徳川四天王の一人に数えられた本多忠勝。彼は勇猛な戦いぶりで知られています。名前の由来は「ただ勝つのみ」からきています。長い槍を武器とし、通常の長槍が4.5mに対し、忠勝の槍は6mもありました。合計57回の戦に参加したが、かすり傷一つ負わなかったという伝説まであります。彼が隠居後に仏像を彫っている最中、誤って指を傷つけたのが唯一の刀傷だとされています。彼は幼い頃から徳川家に仕えていま した。彼の戦いぶりで一番有名なのは、元亀元年の姉川の戦いです。織田信長は近江の浅井氏と越前の朝倉氏を相手に戦っていました。この時、徳川家康は本陣に迫る朝倉軍1万の軍勢を前に、どう戦えば良いのかと途方にくれていました。そんな大将を尻目に本多忠勝は無謀とも思える単騎駆けを試みます。そしてこの時、「本多忠勝を死なせるな!」と必死に忠勝を救おうとする家康軍の行動が思いがけない反撃となって朝倉軍の打ち崩しに成功しました。この戦いで忠勝は朝倉軍の豪傑・真柄十郎左衛門との一騎討ちで勇名を轟かせました。この徳川軍の働きで信長軍は勝利をおさめました。「獅子奮迅」が一番似合う男が本多忠勝なのです。