自画自賛

【漢字】自画自賛
【読み】じがじさん
【意味】自分の作品や出来映えに自分で自分を褒めること。
【例文1】我ながらよく描けた絵だと自画自賛する。
【例文2】今夜の料理は自画自賛する。
【例文3】自画自賛した作品を眺める。

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自画自賛はいいことですが

何か事を成し遂げて、その出来に満足した時、周りにその成果を認めてくれる人がいなかった場合、自分自身で褒めたたえるしかありません。
その状況を自画自賛をいいますが、この行為自体は不思議でも何でもありません。
自分の成果に対して、満足できるということは素晴らしい事です。
例えば、1人の画家が、一枚の絵画を仕上げます。本人は、その出来に満足して素晴らしい作品だと感じます。しかし、周囲の反応はあまり芳しくありません。それにも関わらず、自分の作品を自分で褒めたたえる行為は、周囲の人達から見るとしらけてしまうかもしれません。周囲の評価と、自分の作品の出来栄えに対しての自信があまりにもかけ離れている時に、こういうことが起こってしまいます。
ただ、自分の成し遂げた仕事に対して満足感を持つことはいい事です。それだけ、責任感やプライドを持って真剣に取り組んだ結果なのですから。
でも、自分が思っているほど、周りがいいとは感じていないということも現実的によくある話です。その場合は、あまりにも自画自賛が過ぎると、いい仕事をしていたとしても、逆に評価が下がることもあるので気を付けましょう。
自分で満足がいく仕事ができても、思ったほどの評価が与えられない場合は、心の中で、よくやった自分を褒める程度にとどめておくとよいかもしれません。
必ず次の仕事につながるでしょう。

自画自賛の果てに

以前勤めていた会社の社長が、やたらと自画自賛をする方でした。
俺はすごい、俺が考えたから〇〇はすごいんだ、俺の会社は世界一だ、俺は最高の経営者だ、云々。
あの会社が俺のやり方を真似したのに同じ結果にならないのはやっぱり社長が違うからだ、俺は天才だ、云々。
何度も何度も聞かされているのでみんな、聞き流していても抜群のタイミングで相槌を打てるし、拍手も出来る、大笑いも出来る。
多少は仕事の邪魔になることもありましたけど、まぁ許容範囲でした。
それが段々と、俺はすごいと××も言っていたけどお前もそう思うだろう?とか、俺に感謝してるか?とか、すごい俺のすごい会社を辞めたいなんて言うやつはバカだ、等自画自賛だけではなくなって、しつこいくらいに同意を求められたり人を貶すようになってきて、社内の雰囲気が悪化してしまいました。
その頃少しずつ社の業績が悪くなってきていたのが、関係あったのかもしれません。
誰も褒めてくれないけど自分はがんばった!自分で自分を褒めよう!と言う自己肯定は力となりますが、がんばったのに褒めてもらえないと、何かのきっかけで不満に転じてしまい、その結果必要以上に自分を肯定してもらいたがったり、更には他者を否定するようになってしまうこともあると、その社長に教えて頂きましたので、今は時々、心の中でだけこっそり自画自賛するようにしています。