石橋を叩いて渡る

【漢字】石橋を叩いて渡る
【読み】いしばしをたたいてわたる
【意味】石の橋を叩いて強度を確かめて渡ることから、用心に用心を重ねて行動する。慎重すぎる事に皮肉の意味で使う。
【例文1】石橋を叩いて渡る性格で婚期が遅れる。
【例文2】人間不信になり石橋を叩いて渡るようになった。
【例文3】君、行動が遅い。石橋を叩いて渡るにもほどがある。

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石橋を叩いて渡る息子の後に続くわたしたち

うちの息子はかなりの慎重派です。
勢いで行動を起こすことは絶対にしません。
石橋を叩いて渡るという言葉がありますが彼の場合、石橋を叩きすぎて破損してしまうのではなかろうか、というレベルです。
なかなか決断を下せず、最終的にはなんとなく流されてしまっているタイプです。
男の子なのに大丈夫かな。とたまに心配になりますが、彼はそれなりに日々成長しているようで、実際わたしたち家族も彼に何度も助けられています。
彼はいつも荷物が多めです。
お薬は常備。ヘアワックス、靴下やタオルに下着、充電器はコンセントとバッテリータイプのもの、ヘアアイロンや制汗剤、折りたたみ傘などそれはもういつも大きなカバンを持ち歩いています。
充電器やお薬など緊急時にスッと差し出されると息子が神様に見えます。
家族旅行の際は更に彼のその慎重さが本領発揮します。
毎回初めて訪れる場所のことを事細かにリサーチしてくれています。公共交通機関の乗り入れ、その土地の名物やそれがいただけるお店の場所。
何度その慎重さからくるリサーチ力に救われたことか・・・
彼は自分の能力の高さに気付いていませんがいつもわたしたち家族は彼に助けられているし、また彼の友人たちも彼が飲み会を仕切ることでだいぶ救われているであろうと予測しています。

石橋を叩いて渡るとは

石橋を叩いて渡るとは用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うことを言います。壊れるはずのないような強固な石の橋であっても落ちるのではないかと疑い一度叩いて安全を確認してから渡ることから用心深い様子を表しています。「この子は石橋を叩いて渡るような性格だからね」などと性格を表すことわざとしても使われます。これはどんな事にも慎重で用心深い人といった意味があり褒め言葉よりも慎重すぎて行動が遅い人や安全策ばかりを選び自分を守ってる人などと皮肉な言葉として使われる事の方が多いです。また、この石橋を叩いて渡るから生まれたことわざとして「石橋を叩いて渡れ」というものもあり、これは「用心するように」という意味になります。他にも「石橋を叩いて渡らない」は「度胸がない人」といった皮肉と言ってもいいようなことわざもあります。
例文としては「彼女にとって石橋を叩いて渡るような性格の男性は面白みがなくあまり好みではなかった」というマイナスの使い方の他に「石橋を叩いて渡ったことが功を奏しミスを発見した」といったプラスの使い方もできます。
このように、あまり慎重になりすぎると皮肉の意味で使われてしまいますので、プラスの意味で使ってもらえるよう、慎重になるのはいいですがなりすぎないようにしましょう。