労を取る

【漢字】労を取る
【読み】ろうをとる
【意味】特別な人のためにわざわざ何かをすること。
【例文1】両親の金婚式のお祝いなので盛大に労を取る。
【例文2】独身の友人のために仲介の労を取る。
【例文3】営業成績トップの社員に労を取る。

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労を取る方は最近は少ないですね

労を取るという意味ですが、何かのことに対して骨を折って対応すること、取り繕うことを言います。
例えば、揉め事に対して仲裁したり、調整したりと、なかなか人がやりたがらないことに対しても、前向きに対応していくことです。
労働も年功序列型から、成果主義型の給与体系が多くなりましたが、このシステムが一番の元凶であると思います。
成果主義型は頑張れば頑張るほど、成果が出るほど、給与にも反映されていくのですが、このシステムは自分本位となる傾向があり、厄介なことに巻き込まれたくない風潮も強くなります、
従いまして、自ら揉め事に入り、労を取ることがいかに自分の給与や生活に影響するうえで無駄である考えが身についてしまった結果だと思います。
このような環境においては、人間味のある人物も減ってきていることも事実です。
欧米のような成果主義型の仕事のスタイルは、日本の文化には合わなかった気がしますし、労を取る人が少ない結果をもたらしてしまったと思います。

労を取るとはどういう時に使用する言葉なのか

労を取るとは、相手のためを思い力を尽くすことを言います。前向きな言葉で暖かみのある意味に捉えることが多いです。一般的に好きな人や友達、家族や親戚など様々な人に対して労を取ることが多いです。仲介役として助ける時にも使われる言葉で誰かのためを思うが故の行動として表します。あれこれしてと頼まれたわけでもないのに自ら進んで労を取るなど、相手がいるからこそ起こせる行動で例文として、お母さんが忙しそうだからわたしが妹の世話をして労を取るなどです。大人のサラリーマンだと何かと付き合いも多く上司に飲みに付き合わされることも少なくありません。そんな時にも使える日常的な万能な言葉です。労とは苦労の労です。ですが労を取る行動は必ずしも苦しいということではなく、中には楽しい行動もたくさんあります。周りから見たらすごい、苦労している、尊敬するなど思われるかもしれませんが、本人はそこまでもありません。恩着せがましく見られることもありますが、自分の意思で動いている場合がほとんどです。そんな労を取るという言葉は素直でいい人、そして責任感のある人に似合う言葉で、人のためを思い行動するべき人に一番使われる言葉でもあります。

自分のためと相手のため「労を取る」の使い方

「労を取る」特定の相手のためにわざわざ何かをすること、骨を折ること、尽力することを指す言葉です。「〇〇の労を取る」や「〇〇する労を取る」の形で用いられます。「本日ご媒酌の労を取っていただく〇〇様です。」や「本日はご媒酌の労を取っていただきありがとうございます。」などは結婚式に出席したらよく聞きくフレーズです。これは相手に向けた使い方で相手が自分に対してしてくれた事への感謝を表す言葉です。「〇〇にお骨折りいただきありがとうございます。」や「〇〇にご尽力いただきありがとうございます。」も同じ意味で使われます。「〇〇の労を取らせていただきます」と自分向けて使うときは相手に対してへりくだった言い回しとして使われます。人のために何かをするとき自分をへりくだって言う言い回しはこの他に「犬馬の労」があります。犬や馬はよく主人に仕えることから自分をへりくだって言うときに使います。「犬馬の労を取る」「犬馬の労を厭わない」の形で用いられますが少々大げさな言い回しなので現在はあまり使われていません。また「労」とはつかれる・いたわる・ねぎらうという意味があり心や体を使ってそのことに努めることやそのための苦労・努力のことです。