手取り足取り

【漢字】手取り足取り
【読み】てとりあしとり
【意味】非常に丁寧に詳しく教える。
【例文1】コーチが手取り足取り教える。
【例文2】失敗は許されず足取り教える。
【例文3】わかりやすく手取り足取り教える。

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手取り足取り仕事を教えてくれた上司

大学を卒業し、就職したばかりの頃、ある上司の下で仕事をすることになりました。
その上司は「いいか、俺は仕事を教えたりしないぞ。仕事のテクニックは教わるものじゃない。盗むものだ」と私に諭してきました。
その話を聞いたときは、「仕事とはそういうものか、よし、一日も早く一人前になれるよう上司の一挙手一投足を観察するようにしよう」と思いました。
しかしその上司、言葉とは裏腹に、自分が何かしようとするたびに「これはこうした方がいいぞ」とか、「これはこうやれ」とか手取り足取り仕事の手ほどきをしてくれるのです。
自分が不出来な新入社員であったのかもしれません。
また、その上司が面倒見がいい人だったのかもしれません。
最初のうちはその助言をありがたく聞いていたのですが、そのうち上司の助言が煩わしくなってきました。
ただ、反抗する訳にもいかないので「自分が部下をもったらこんな風に口をだすのは止めよう」と心に決めました。
私もトシを取り、若い人を指導する役割になりました。
若いときの上司の行動を教訓に、若い人の仕事にはあまり口を挟まないように心がけています。
けど、仕事は失敗が許されないので、思わず必要以上に手取り足取り指導をしてしまうことがあります。
そんな時は「あの上司もこんな気持ちだったのかな」と思い出します。