酸いも甘いも噛み分ける

【漢字】酸いも甘いも噛み分ける
【読み】すいもあまいもかみわける
【意味】人生経験を積む事で、世の中の表と裏を知り尽くす。そこから人情に通じ、どのような状況でも上手に対応ができるようになる。
【例文1】彼は自己中心的で酸いも甘いも噛み分けきれない。
【例文2】人生経験が豊富な彼女はどんな人にも酸いも甘いも噛み分ける。
【例文3】社会に出て酸いも甘いも噛み分ける。

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酸いも甘いも噛み分けた魅力 

ある仕事で知り合った派遣社員のAさん。年齢は40代ですが一回りは若く見えます。飛び抜けてスタイルが良い訳ではないが程よく筋肉がついており顔が小さくバランスが良い為、スラリとして見えテキパキ仕事をして頭の回転が速くいかにも仕事できますという雰囲気です。話すと面白い人ですが、どこか淡々としており休憩も1人で外で食事が多く必要以上に周囲と関わろうとしない為、私生活が見えずミステリアスでした。ある時、上司の進捗ミスで本来納期に3週間かかる仕事を1週間で完了させないといけなくなり困り果てた所、Aさんは残業と休日出勤で完璧に完了させ周りはただ敬服するしかなかった事がありました。上司にきちんと説教までして進捗表のテンプレートまで作成し、若い社員に指導。みんな驚く程の業務能力でした。
余り自分の事を話さない人なのでよく知らなかったのですが、以前は大手企業の本社で正社員で働いておりいくつも資格も持っているとか。家庭の事情で辞めざるを得ない状況になり現在は派遣社員をしているそうです。
若くして身内に不幸が続きかなり苦労があった様子。
「隠す訳じゃないけど人は都合のよく弱み見つけて好き勝手言うからプライベートを話すのが面倒なだけ」と言ってました。
酸いも甘いも噛み分けるとどんな状況になっても余り驚かないと言ってました。あの淡々とした態度は性格だけではなく環境もあるんだろうなと思いました。