無知蒙昧

【漢字】無知蒙昧
【読み】むちもうまい
【意味】知識がなく物事の筋道が理解がない。
【例文1】彼は無知蒙昧で社会のルールに反する。
【例文2】社会のマナーを無視して無知蒙昧。
【例文3】常識外れの言動で無知蒙昧。

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「無知蒙昧」を民主的に導いた柴原和

「無知蒙昧」とは「知識がなく道理に暗いこと」です。昔、千葉県の農村では飢饉や疫病が流行ったりして、暮らしに困窮すると、生まれたばかりの赤ん坊を殺してしまう間引きや、堕胎が悪い習慣としてありました。それをどうにかして防ごうと考えられたのが、公的な教育金貸付けでした。それを実行したのが、明治維新の時の廃藩置県により、千葉県の初代県令(今の千葉県知事)となった柴原和です。その結果、出生児数が前年の1.5倍になりました。また、柴原は千葉県が多くの藩によって統治されていたために、地域ごとに習慣も考えも違い、人々をひとつにまとめるために大変に腐心しました。そこで彼が考えたのが、県議会を設けて代議員制度を定めることです。千葉県をいくつかに分け、代議員を選び、県庁の議事場で県民の幸福を図るための相談を行いました。彼が定めた千葉県議事則には、「議会は県民を保護するもので、抑制するものではない」「代議員の決定は千葉県民の決定である」「なぜなら県民がこの人の決定なら異論はないと選挙した人を代議員とするからである」と書いてあります。「無知蒙昧」な部分も見受けられた千葉県を民主的な県に導いた柴原和は、兵庫県令の神田孝平、滋賀県令の松山道之らとともに、「三県令」のひとりに数えられています。