爪に火をともす

【漢字】爪に火をともす
【読み】つめにひをともす
【意味】ろうそくに火を灯すのはもったいない、ならば自分の爪で灯そうと思うくらいひどくケチな人。貧困した様子。
【例文1】倒産危機で爪に火をともす毎日だ。
【例文2】爪に火をともす生活をしている。
【例文3】爪に火をともす貧困生活。

爪に火をともすをテーマにした記事

ケチか貧困な様子を表現しています

爪の垢ほどは、非常に少ない量を指す言葉です。
普通に生活していれば爪に溜まる垢など微々たるものですから、それ以上に少ない量を具体的に挙げることすら難しそうです。
仮に指先の爪に垢が大量に溜まるくらいに働けていれば、人並みの収入は期待できそうです。
爪に火をともすとはロウソク代すらケチって放っておいても自然に延びる爪に火をつけるほどにケチか貧困な様子を表現しています。
本当に爪に火が点けられるのか実際に試してみました。
さすがに指先についている状態の爪に火をつける気にはなれません。
爪切りで切ってライターで炙ってみたところ、チリチリと音を立てて燃えます。
一応は燃えるのですが、ライターの火から離れるとあっという間に消えてしまいます。
火種の火力に頼りきりで爪が単独で燃え続けるのは難しそうです。
爪関連のことわざといえば、爪の垢を煎じて飲むとか飲ませたいとかがありました。
立派な偉い人格者にあやかりたいという意味なのでしょうけれど、よく考えなくてかなり病的な考え方のように思えます。
実際に実行する人が身近にいたりした日には、全力で避けることでしょう。
私にはそれくらいに猟奇的な行動に思えてなりません。
立派な言葉や行動を真似するというなら、それらしい綺麗な言い回しが欲しいところですが良い言葉が浮かんできません。
顰に倣うだと明らかに失敗ですし、どうにも上っ面を猿真似する光景しか思い浮かびません。
本質的な基礎部分から変わらなければ届かないということでしょうか。

お金が無くなり爪に火をともす生活をしていた時期があります

私は高校を卒業してから、しばらくフリーターをしていた時期があります。
その頃は生活費を稼ぐために、アルバイトをいくつも掛け持ちしていたのです。
昼間はコンビニの店員、夜は工事現場の作業員と言う様に、昼夜関係なく働き続けていました。
そのおかげでこの頃は、結構な収入を得る事が出来、人並みな生活が送れていたのです。
しかし休みなしに働き続けていた為、徐々に体調が崩れ始めてしまったのです。
最初は根性で何とかしていましたが、次第にそれが出来ないほど体調が悪くなりました。
それで仕事を休みがちになってしまったのです。
徐々には働く時間よりも休んでいる時間の方が多くなってしまい、アルバイトを首になってしまったのです。
アルバイトを首になってからしばらくの間は、貯金を取り崩して何とか生活していました。
ですが一向に体調が回復せず、貯金も底をつくようになりました。
そこから私の爪に火をともす生活が始まったのです。
食料の残りが少ないので、一日一食だけにして、後は水を飲んで空腹をごまかしていました。
体調が回復して働けるようになると、職を見つけて元の生活に戻りつつあります。爪に火をともす生活をしていた時は、惨めな気持ちで心の中がいっぱいになったので、もう二度とあんな気分は味わいたくありません。