血となり肉となる

【漢字】血となり肉となる
【読み】ちとなりにくとなる
【意味】学んだ経験や知識が将来役に立つ。
【例文1】留学経験が血となり肉となって良かった。
【例文2】父母からの教えが血となり肉となる。
【例文3】弟子入り経験が血となり肉となる。

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血となり肉となる・・を阻止せよ

私がダイエットを始めたのはまだ10代の頃でした。
10代は成長期だから、活動量が多い分お腹がすいたらどんどん食べた方が良い!と親にも言われていたので、私はモリモリ食べて育っていたわけですが、
ある日鏡の前で気づいたのです。「食べたものすべてが、私の血となり肉となっているのではないか」と。
元々、吸収は良い方でした。背もぐんぐん伸びたし、食べれば食べた分だけ太るのも早かったです。
よく、摂取した栄養は自分の血となり肉となるなんて言われているけど、まさにその分配が人より多いのではないか?
軽い気持ちでウォーキングとカロリー制限をしてみましたが、効果はいまひとつでした。
友達の中には「食べても食べても太らない」なんて人もいました。
私はそんな友人をうらやましいと思う反面で、「食べた栄養が自分の実にならないなんてどこか異常があるのではないか」「健康な体であるなら栄養をちゃんと蓄えようとするはずなので、私はすごく健康なんだ」と思っていました。
今考えると恐ろしい考えだとわかります。
むしろ、食べた栄養が消費されずどんどん体に蓄積されてしまうことのほうが異常だということになぜ気が付かなかったのか・・・。
30代を目前に控えた今、私は改めて自分の食べたものすべてが血となり肉となるのを阻止しようと動き出しています。

血となり肉となる、贅肉や内臓脂肪にもなる

言葉のままに食べた栄養素が血肉となることを示す場合もありますが、獲得した知識や経験が身につくことを比喩的に表現するのが一般的です。
人間はそれまで得てきた知識と経験によって構成され活動すると言っても過言ではないでしょう。
その人の思考パターンすらそれまでの生活環境や人生経験・人間関係に大きく影響を受けているはずです。
極論すれば世界の全ての事象によって個人が作り上げられているとも考えられそうです。
受ける影響の代将はあれども全く影響を受けないなどということは有り得ません。
そのようにして様々な人物や事件に影響を受け続けるわけですが、すべてが益あるものとは限りません。
毒にも薬にもならない無意味なものもあれば、害悪にしかならない受け入れがたい不幸も存在します。
身体や人生にとって良いものだけを取捨選択して摂り続けることが出来れば理想的ですが、そのようなことは現実問題として不可能です。
さまざまなものが混ざった形で、時には理不尽なまでに酷いものすら目の前に出され続けるのが人生です。
毒であろうと皿であろうと噛み砕き、全ての経験が血となり肉となることを望むくらいの心意気が欲しいです。
口当たりの良いものばかり選んで食べているとメタボリックな病人が出来上がってしまいかねませんよ。