「武士は食わねど高楊枝」とは、武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せるという意味のことわざです。
武士は、清貧や体面を重んじる気風がありました。そのため、たとえ貧しくても、腹が減っているような顔をせず、満ち足りているように楊枝を使うことで、気位の高さを示していました。
現代では、気位が高いことや、やせ我慢をすることにも用いられることがあります。
例えば、
- 貧しい家庭に生まれながらも、名門大学に進学し、高級車に乗っている人
- 仕事で失敗しても、決して弱音を吐かず、いつも自信満々な人
などに対して、「武士は食わねど高楊枝」という言葉が使われます。
なお、このことわざの英語訳は、「Better go to bed supperless than rise in debt.」です。直訳すると「借金を背負って起きているくらいなら、夕飯抜きで寝るほうが良い」という意味で、貧しくても気品高く悠然としていることを意味しています。
参考URL:
武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書