屋上屋を架す

【漢字】屋上屋を架す
【読み】おくじょうおくをかす
【意味】屋根の上にさらに屋根を架けるように、重複して無駄なことをする。
【例文1】洗剤を規定量以上入れても洗浄力は変わらない。そんなにたくさん入れたところで屋上屋を架すようなものだよ。
【例文2】わからない問題を何時間も考えて屋上屋を架すだ。
【例文3】ストックが多すぎて場所が屋上屋を架す。

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「屋上屋を架す」とは何のこと

「屋上屋を架す」は「おくじょうおくをかす」と読み、直接的には「屋根の上に屋根を作る」という文で、無駄なことを指します。
数十年の人生で一度も聞き及んだことのない言葉なので調べてしまいました。
屋根の上にワザワザ、屋根をさらに作るとは、一体どのような状況だったのでしょう。
屋根の上に屋根がある建物といえば、五重塔が思い浮かびますが、建築美によるものであろうと推測されるので無駄という表現にはあたらないと思います。
文化財などの修復のために建築物をさらに大きな建物ですっぽりと覆うのも屋根の上に屋根ですが、これも必要とされたからで全く無駄ではありません。
中国の古文(顔氏家訓)が語源らしく、そちらは「屋下に屋を架かする」でした。
「牀上に牀を施す」と続きますが、二段ベットが無駄であると主張しているわけではないようです。
その時代の学問が古い時代の模倣に終始していることを嘆いて言った言葉のように読み取れましたが、正確かどうか自信がありません。
多分、使うこともないであろう言葉の語源について調べることは、かなり無駄のようにも思えます。
この言葉について調べる手間が少しでも省かれたなら無駄ではなかったことになると、とりあえず思い込むことにします。