二階から目薬

【漢字】二階から目薬
【読み】にかいからめぐすり
【意味】二階から目薬を指すのはとても難しいことから、物事がうまくいかず、そのうえ効果がないことをいう。
【例文1】借金が200万に膨らんでしまった。友人に5万円借りたところで二階から目薬だ。
【例文2】仕事を増やしても睡眠時間が減るだけで生活は二階から目薬だ。
【例文3】パワハラ職場は、異動だけでは二階から目薬だ。

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二階から目薬

二階から目薬を指しても目に入るはずもなくうまくいかないことを言います。
私には心の支えになるシンガーソングライターがいます。
私は毎晩、毎朝彼らの歌を聴いて元気をもらいます。彼らの活躍は見逃しません。出演するドラマやラジオはできるだけ逃さないようにしています。
彼らの素敵なところはファンの私たちをファンと思わず、身近な存在として大事にしてくれ素敵な歌を届けてくれるところ。感謝を忘れないところ。出演しているテレビやラジオを視聴していると、同級生の話を聞いているんじゃないかなと思うくらいに素直に笑うことができるしとても身近な存在に感じます。
しかし、彼らは私だけの彼らではないのが現実です。私のように、彼らを身近に感じ大好きと思っているファンは大勢いるわけです。
私は彼らのことがとても好きですが、一度も生歌を聴いたことがないのです。ライブという場に行ったことがないのです。ライブハウスでのライブなんて夢のまた夢。行ってもっと身近に彼らを感じたいのに、ライブに行くことができません。ライブはなるべく応募しているのですが、住んでいるところの周辺の都道府県しか応募ができません。できればどこまででも追いかけたいのですが、休みの関係や金銭面の関係で限られてしまいます。応募しても当たらない、とてももどかしい気持ちです。

「二階から目薬」はつらい

「二階から目薬」とは「二階に居る人が階下のひとに目薬をやるように遠すぎて効き目のないこと。思うように効果の出ないこと」で京都系のいろはかるたに載っている慣用句です。また、「天井から目薬」も同じ意味の言葉です。思うような効果が出ないことは当事者になれば大変な苦痛です。「二階から目薬かもしれませんが」と自分から提案するのは謙遜の意味あいも込めて使う場合はともかく、「それは二階から目薬だろう」と上司から叱咤されればへこみますね。でもその言葉から別の突破口が開けることもありますから真摯に受け止めるべき言葉ではあります。少し話はそれますが、鳥取県の名産の「二十世紀なし」は千葉県松戸市で発見された品種です。大きな梨農家の広い畑の隅に一本だけ違う種類の梨が生えていました。その梨を見た農家の主人はこれから二十世紀を担う梨だと「二十世紀なし」と名前をつけて育てます。ところが上手く育ちません。肥しを替えても、土壌改良に励んでもうまくいかないので途方に暮れているところへ鳥取県から梨の視察に来ていた人たちがその梨の木に興味を持ち、鳥取に苗木を持ち帰り育てたところ、すくすく育ち、大きな実をつけるようになりました。そして鳥取県は「二十世紀なし」の名産地となったのです。松戸市には「二十世紀」の地名が残り今でもそこが発祥の地であることを示しています。「二十世紀なし」にとれば、松戸の農家が懸命にやった対策は「二階から目薬」だったかもしれませんが、あきらめて切り倒してしまえば今の梨はなかったのです。