物言えば唇寒し秋の風

【漢字】物言えば唇寒し秋の風
【読み】ものいえばくちびるさむしあきのかぜ
【意味】松尾芭蕉の句であり、人の悪口を言えば何となく後味が悪いもので、うっかり喋ってしまったことが原因で災いが起こること。
【例文1】余計なことを言ったばかりに、彼女との関係が物言えば唇寒し秋の風。
【例文2】物言えば唇寒し秋の風で夫婦の仲が悪化した。
【例文3】つならない事を言い、仕事内容が増え、物言えば唇寒し秋の風だ。

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物言えば唇寒し秋の風・・・安易に悪口を言うと、思わぬ報いがありますよ。

人の悪口や批判は言わない方がいいー洋の東西を問わず、人を謗る行為を戒めることわざや格言は昔から多くあります。
「物言えば唇寒し秋の風」も日本では有名ですが、同じように他人を悪くいうことを戒めている有名な言葉です。
人の言葉や行為を悪く言った後は、言った当人はもちろん聞かされたほうも気分が面白くなくなり、うすら寒い気持ちになる・・・転じて、人に関して余計なことを言うと自信に災いを起こす、と言うほどの意味ですが、人の気持ちがピリピリし、どこにいても人の批判や悪口をきかない日はない昨今、全ての人が肝に銘じなければならない言葉だと思います。
最近は特に自分の狭い価値観だけで良く知らない他人を批判したり、決めつけたりする人が本当に多いです。
人の知ることや体験は限られたものであり、この世界について一人の限界ある人間が知ることのできるのは本当に僅かなものでしかありませんが、だからこそ他人をありのままに認め、安易に批判などしない広い心が何よりも大切です。
限られた狭い視野だけでうっかり悪口や批判をしたり、ましてや攻撃などしようものなら、自分の理解できないところから思わぬ形でしっぺ返しを食らうとも限りません。
私はそれほど長く人生を生きてきたわけではありませんが、本当にそうした形で反撃されてひどい目に合っている人を何人も見てきました。
「どうして?理解できない!」「あの人のためを思って言ってやったのに!」・・・反撃された人は決まってこんな風に周囲に漏らすのですが、その人よりほんの少し視野の広い周りの人は「なんでわざわざ悪口なんか言うんだか」と呆れていました。
人の悪口をいう人は自分で禍の種をまくだけでなく、自分の信頼も確実に落とすことになりますので、身に覚えのある人はよくよく自分を戒めた方が良いかもしれません。