「賽は投げられた」とは、一度決断して行動を始めた以上、もう後戻りできないという意味の慣用句です。
語源
古代ローマの政治家、ユリウス・カエサルの有名な言葉「Alea iacta est(alea jacta est)」が由来です。これは、紀元前49年にカエサルがルビコン川を渡り、ローマ内戦を開始した際に発したとされています。
使い方
- 新しい事業を立ち上げることを決断した。もう後戻りはできない。「賽は投げられた」だ。
- 彼女は、彼との結婚を決意した。周囲からの反対も覚悟の上だ。「賽は投げられた」である。
- 会社は、リストラ断行という苦渋の決断を下した。社員の反発は必至だが、「賽は投げられた」のだ。
類義語
- 後戻りできない
- 覆水盆に返らず
- 一蓮托生
- 背水の陣を敷く
- 決死の覚悟
英語表現
- The die is cast.
- There is no turning back.
- The Rubicon has been crossed.
- We are in for it now.
- It's all or nothing now.
例文
- A: 彼は、起業を決意したらしい。
- B: 彼は昔から、自分の会社を持ちたいと言っていたからね。ついに決断したんだね。
- A: そうだね。「賽は投げられた」って言うからね。成功を祈るよ。
参考資料
- 故事成語ことわざ辞典: [無効な URL を削除しました]
- 四字熟語オンライン: [無効な URL を削除しました]
補足
「賽は投げられた」は、覚悟を決めて行動するという意味合いも含まれます。
決断を下した後は、周りの意見に惑わされることなく、最後までやり遂げる強い意志が必要となります。
参考URL:
賽は投げられた - Wikipedia