灯台下暗し

【漢字】灯台下暗し
【読み】とうだいもとくらし
【意味】灯台は周囲は明るく照らすが、真下は陰になって暗いことから、意外と身近にある事ほど気づかないという意味。
【例文1】おいしいパン屋さんがあると聞いて1時間かけて食べに行ったのに、家の近くにもあったなんて灯台下暗しだ。
【例文2】まさか内部に犯人がいたとは灯台下暗しだ。
【例文3】あちこち探し回ったのにネット通販にもあり灯台下暗し。

灯台下暗しをテーマにした記事

身近な事ほど気づかない

灯台は港などに立っている明かりを照らしてくれる標識のことですが、灯台下暗しとは身近な事ほど気づかないといった意味です。
例えば、常に一緒に暮らしている家族のありがたさについて。普段の生活は家族がいて当たり前であり、奥さんやお母さんがご飯を作ってくれたり、掃除をしたり家事をしているのが当たり前と思っていませんか。それぞれに仕事や趣味がある中で、ほかの人のために時間を割いているといことにもっと感謝しなければならないと思います。
身近にいる家族ですが、一人の人間であるということを忘れずに、常に感謝の気持ちを持ち続けなければいけません。
仕事や勉強などにおいても灯台下暗しということはよくあります。例えばテストのときや何か新しい企画を考えるときに考えてもわからない、調べても何も解決しないという時にその答えは案外身近にあるかもしれません。テストであれば問題に答えのヒントがあるなんてこともよくあります。どれだけ考えてもわからない、答えが出ないと悩む前にもう一度初心に帰り、最初から考えてみると答えは簡単に見つかるかもしれません。必死になるあまり周りが見えなくなってしまうときはいったん落ち着いて考えてみるといいかもしれません。

灯台下暗しであってはなりません

大事の前の小事という言葉については、社会人経験を通じて考えさせられることがあります。
例えば、会社のビジョンや方向性を掲げたり、先導する力はあるもの、肝心の進め方や具体的な方法論については現場任せである場合が多いですよね。
あとは任せた、という感じの人は世の中には多い気がします。
まさに、大きなことを成し遂げるためには、小さなことをしっかりとこなしていかねば成就しません。
基礎づくりが必ず必要です。
途中で失敗しても、小事である基礎をしっかり固めていれば、振り返ることもできますし、失敗後のリカバリーも早くできます。
まさに、足元をきちんとみるということに関しては、灯台下暗しという言葉も似たような内容であると思います。
このように、自分の足元がふわふわし、さらに自分の軸を持っていない社会人が沢山います。
私の子供達には、基礎が大事であることや、大きなことを成し遂げるには、小さなことをしっかりとこなしていかねばならないことを口酸っぱく言っています。
息子は将来、プロ野球の選手になりたいようですが、なるためには毎日、バットで素振りしたり、シャドウピッチングをしたりと、日頃の積み重ねが後々に物をいうことを話しています。