もっけの幸い

【漢字】もっけの幸い
【読み】もっけのさいわい
【意味】もっけとは妖怪のことで、妖怪が出たかのような思いがけない幸運をいう。
【例文1】家族で水族館に出かけたら入場100万人目の来場者で、記念品にホテル宿泊券をいただいてもっけの幸いだ。
【例文2】大好きな芸能人と遭遇してビックリしたが、もっけの幸いだった。
【例文3】もっけの幸いで福引の特賞が当たる。

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もっけの幸い?貧乏な中学生時代?

私が中学生の時、お小遣いとして毎月1000円をもらっていました。中学生の時はお菓子を買ったりゲームセンターでコインゲームで遊んだりカラオケ行ったりでお金を費やしていました。ファッションとゲームが特に好きで、洋服は好きなブランドが当時あったのでそこでしか買わず、そのブランドは結構値段もするので1000円のお小遣いをちょっとずつ貯めたりお年玉を使ったりして買っていました。ゲームに関しては、当時はPS2のソフトが中古で購入できたので安くて面白そうだと思ったソフトを購入して遊んでいました。PS3も中学生の時は流行っていたのでソフトが高くてなかなか買えないということもありましたが、お小遣いで何とかやりくりしていました。
お金の使い道は今みたいに貯金という概念がなかったので欲しいものがあってその分のお金が貯まれば使うという感じだったのでお金は全然持っていませんでした。ある日の朝、私が中学校に通学する時のことでした。いつもは正面玄関から出るのですが、たまたま家の裏から出て行こうとした時にふと下を見ると一万円札が雨で濡れてフニャフニャになっていましたが、落ちていたのです。これはもっけの幸いでした。帰宅したらすぐにドライヤーで乾かしたのを覚えています。今思えば交番に届けるべきでした。軽くねこばばですね。

もっけの幸いは思いがけず有難い存在

「もっけの幸い」とは思いがけず手に入った幸運や予想外のラッキーを指す言葉です。「もっけ」とは妖怪のことで平安時代人にとりつき祟りをもたらす死霊や生霊を「物の怪(もののけ)」といわれていてそれが「勿怪(もっけ)」に変化しました。室町時代には妖怪の出現は思いがけないことや「もののけ」は超自然的な畏れの気配という意味から思いがけないことや予期しないことの意味で用いられるようになりました。妖怪が出現するかのように思いもよらないことからの幸せを指して「もっけの幸い」と言われるようになりました。もともとは不吉なことを語源としますが「もっけの幸い」と後ろに「幸い」と続けることで次第に良い意味で用いられるようになりました。「もっけ」は山形県庄内地方の方言では「申し訳ない」「ありがたい」「すみません」という意味で用いられることから思いがけない幸せとする説もあるそうです。また仏教伝来以前、物の怪や怨霊が恐れられていて仏教が物の怪や怨霊を退治してくれるかもしれないとの期待から仏教が日本に広まった経緯があり仏教を広めたい側からは物の怪のおかげで仏教が広まったようなもので物の怪は布教活動に協力してくれたありがたい存在でありそれが「もっけの幸い」の語源となったという説があります。