「一葉落ちて天下の秋を知る」は、わずかな前兆から将来の大きな変化を予知することのたとえ

「一葉落ちて天下の秋を知る」は、わずかな前兆から将来の大きな変化を予知することのたとえです。

由来

このことわざは、中国の古代思想書である「淮南子(えなんじ)」の説山訓という節に由来します。

見一葉落而知歳之将暮

この一文は、一枚の葉が落ちるのを見て、年の暮れが近いことを知るという意味です。

意味

  • 些細な出来事や兆候から、将来の大きな変化や事態を予測することができるという意味です。
  • 物事の本質を見抜く洞察力や、先見性を表す言葉としても使われます。

使い方

  • 例文1: 会社の業績が悪化しているのは、一葉落ちて天下の秋を知るようなものだ。
  • 例文2: 政治情勢が不安定なのは、一葉落ちて天下の秋を知るような状況だ。
  • 例文3: 彼は、一葉落ちて天下の秋を知るような鋭い洞察力を持っていた。

注意

  • 「一葉落ちて天下の秋を知る」は、ネガティブな意味合いで使われることが多いです。
  • 何か悪いことが起こる前触れであるという意味で使うことが多いので、あまり明るい言葉ではありません。

類義語

  • 一事千里
  • 察知する
  • 予知する
  • 先見の明がある
  • 洞察力がある

対義語

  • 無知
  • 鈍感
  • 気づかない
  • 油断する
  • 警戒心がない

「一葉落ちて天下の秋を知る」の英語表現

  • "a small sign of a big change"
  • "a harbinger of things to come"
  • "a straw in the wind"

「一葉落ちて天下の秋を知る」は、日本語特有の表現であり、英語に直接的に翻訳できる言葉はありません。上記のような英語表現を使って、意味を説明することができます。

その他

  • 「一葉落ちて天下の秋を知る」は、俳句や和歌の題材としてもよく使われます。
  • ビジネスシーンでも、市場の変化を予測する能力を表す言葉として使われることがあります。

参考URL:
一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)とは? 意味や使い方 - コトバンク