犬も食わない

【漢字】犬も食わない
【読み】いぬもくわない
【意味】何でも食べる犬でさえ興味がない。
【例文1】夫婦喧嘩は犬も食わない。
【例文2】喧嘩しても犬も食わないからすぐに仲直りするだろう。

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夫婦喧嘩は、犬も食わない

昔から、男女の仲を表現した言葉はたくさんありますが、時代が変わっても、変わらないことの数少ない一つだと思います。私は、ただのお節介なのか、よほど人が良いと思われているのか、よく「夫婦喧嘩の仲裁に入って欲しい」と頼まれます。若い頃は、どんなに仕事が忙しくても、睡眠時間を削って、友人の話に真剣に耳を傾け、どうすれば、夫婦仲を修復できるか一緒に考えたり、家を出て、私の家に転がり込んできた友人には、傷ついているだろうからと、食事を作り、気が済むまで何日でも泊まっていけば良い、と言い、ゆっくりくつろげる場所として休んでもらったりしていました。多くの友達が、そうして私の家に泊まりにきていましたが、大体、2、3日もすれば、落ち着かなくなるようで、夫と連絡を取ったり、夫が仕事で留守中の自分の家で、喧嘩をしているはずの夫に料理を作っておいてきたりしているようで、最初に家を出てきた時の勢いは、ほとんど感じなくなっています。そういう時に、必ず頭に浮かぶ言葉が、『夫婦喧嘩は、犬も食わない』です。ごくまれに、家出から離婚話に発展することもありますが、大抵は、元の鞘におさまるので、喧嘩の度に巻き込まれる私は毎回やれやれといった感じです。

仲のいい夫婦ほど犬も食わないようになる

犬も食わないという状況は、夫婦喧嘩や恋人同士の喧嘩に例えられることが多くあります。誰も見向きもしないという意味で使われるので、犬でさえ興味がなくなると言われています。街中で喧嘩しているのを見ても、関わりたくないから犬も食わないというのはたまに見ることがあります。では、犬を飼っている家庭で本当に夫婦喧嘩をすると犬も食わなくなるのかというと、最初のうちは吠えまくります。ワンワン吠えてるのを言葉にすると、「喧嘩しないで」と吠えてることが多いようです。飼い主が喧嘩していると犬は不安に思ってしまうようで、喧嘩が終わるまでずっと吠えていることがあります。しかし、毎度のように夫婦喧嘩をしているとわかってくるようで、犬も食わないかのごとく吠えなくなってきます。どうせ仲直りするんだから放っておけばいいという状況になってくるのです。仲のいい夫婦ほど犬も食わなくなります。なぜ猫ではなく犬なのかというと、犬は本来なんでも食べてしまう雑食の習性があるからです。日本ではペットとして飼われているので、雑食というより人間に近い物を食べていますが、野生の犬では木の実だろうが、鳥や魚だろうがなんでも食べてしまいます。こうしたところから犬も食わないという諺が使われるようになったようです。