換骨奪胎

【漢字】換骨奪胎
【読み】かんこつだったい
【意味】古いものに新しい技術を加えて再生する。
【例文1】築100年の古民家を換骨奪胎で住みやすくリフォームする。
【例文2】現代風に換骨奪胎する。

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現代風に換骨奪胎されていくものたち

先日、伝統的な郷土料理を頂きました。以前にも食べたことがあるのですが、正直なところその時は美味しいとは言えなかったですね。見たことのない食材で、やはり保存方法も違います。妙に塩っ辛く、それをそのままご飯に乗せて頂くのですが一口目がとても辛いのです。確かに塩辛いものはお米が進むのですが、あまりにも濃すぎると飲み込むのも大変になってしまうのだと思いました。味噌汁も具だくさんで良いのですが、こちらは結構甘みが強いです。自然な甘さではなく砂糖を足した甘みなので癖が強かったですね。
しかし、つい先日頂いた料理は、それを現代風に換骨奪胎されたものでした。塩辛さは弱まっているだけではなく、調味料として使っていたのです。具体的に言いますとパスタソースですね。野菜がメインの地域ですので、クールブイヨンで引き伸ばします。そこに更に野菜を入れて、パスタソースの完成。後はしっかりパスタと絡めていきます。
これがとても美味しかったんですよね。郷土料理独特の濃い深みが、良い感じに作用して鼻に突き抜けるような強い旨味に変わっていきます。一口食べるごとに、口の中が食材の旨味と香りでいっぱいに。現代風に換骨奪胎されたことによって、多くの方に食べてもらえるチャンスも増えていくのではないかと思いました。