尻に火が付く

【漢字】尻に火が付く
【読み】しりにひがつく
【意味】切羽詰まった状態をいう。
【例文1】原稿の締め切りが迫って尻に火がつく。
【例文2】経営難で尻に火が付く。

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尻に火が付いてからしか動かない息子!

夫と息子との三人暮らし、よくまあこれだけ性格、タイプの違う三人が暮らしているなあ、と我ながら感心する事が多いのですが、どちらかというと夫と息子が似ているので、私が変わり者扱いされる事が多いのが気に入らない点です。私は物事をプランニングして、段取りの通りに動くのが好きで、うまくいった時に喜びを感じるタイプなのですが、夫に関していうと、段取りなし、気分次第、超マイペース。その為に色んな事に間に合わなかったり、余計な出費になったりかえって時間がかかったという事は日常茶飯事。息子はというと、まだ小学生なのにある程度マイペース、そして段取りが大嫌いで、私に段取りされるのも大嫌いなのです。そんな息子も毎日学校からは宿題があり、テストもあるので勉強しないわけにはいかないのですが、とにかくやらない。結局はやるのですが、ギリギリまでやらない。宿題やテスト勉強だけではなくて、何事も尻に火が付いてからしかやらないといった感じです。そして時間に追われて焦って泣いて反省して、の繰り返し。次からはちゃんと早めにやるから、と言っても結局は同じことの繰り返しばかりです。時間に余裕を持ってやり始めなさいとか、動きなさいと何度言ってもダメなので、もう個性と思って諦めつつあります。

尻に火が付く

自分の怠惰な行いで、やるべき事が疎かになり時間が残り少なくなる事を「尻に火が付く」と言います。使用法は「夏休みも残り僅かだが、宿題が全く終わっておらずいよいよ尻に火が付く」や「遊びにかまけて仕事が一向に進まず、納品日が近付き尻に火が付く」となります。一般的には怠けていた付けが後になって廻って来て、その時になって慌焦る様子を表現しているのです。火事の時に急いで逃げないと焼け死ぬ危険が迫っているのに火中でのんびりとしていて、それこそ尻に火が付いて慌てて逃げようとしても時既に遅しとなるのは必至なのです。後で慌ててあたふたする心情が尻に火が付くであり、何事も日頃の行いが大事という訳です。尻に火が付いた状態で何かをやろうとしても注意力が散漫になり、余計に悪い結果を齎す可能性が大きくなるだけです。人間どっしりとした気持ちで物事と向き合えば、少なくとも最悪の結果に結び付く事は少ないと思います。穏やかな心でいる事が、自ずと良い結果への道を見い出せると思うのです。のんびりと構える事が全て駄目とは言いませんが、あまりにのほほんと構えてやる事をやらずにいては後々後悔する事に繋がりかねません。急いては事をし損じると言いますし、慌てずに事が出来るようまずは気の持ちようが大事となります。