虚心坦懐

【漢字】虚心坦懐
【読み】きょしんたんかい
【意味】平穏な心で物事を受け入れる事ができる。
【例文1】虚心坦懐でクレーム処理にあたる。
【例文2】虚心坦懐で容疑者と話す。

虚心坦懐をテーマにした記事

虚心坦懐の心持で過ごしたいものです

毎日生活をしていると、些細なことが気になってしまい、それがいつまでも心に残ってしまうことがあります。
良く考えてみれば大した問題ではないのですが、その悩みにどっぷりと浸かっている自分の中では、大きなことのように感じてしまいます。

しかし、世の中にはいろいろなことがあり、事の重大さも千差万別です。
事が重大になってくると、逆に何とか冷静にならなければという気持ちになります。

中途半端な悩みはずるずると引きずりやすいのですが、大きな問題がやってくると、それどころではなくなってしまいます。
大きな悩みを引きずることは、心身にとっても危険な状態になってしまいます。

そのような時に虚心坦懐の心持でいられるようにしたいものです。
私なりのやり方で、何とか平常心を保つ工夫をしてきました。

平常心でいなければ、自分が壊れてしまいそうになることもあります。
なんとか自分自身を保つために、自分なりに気持ちを落ち着かせています。

もし、誰もが虚心坦懐の心持でいつも過ごすことができたならば、無駄な争いやいざこざも少なくなっていくのでしょう。
しかし実際の世の中はそうではありません。

中には強欲に支配されている人も多くいます。
組織が大きくなればなるほど、被害が大きくなってしまいます。
無駄な血を流すことなく、世の中が平和になることを願いたいものです。

虚心坦懐とはどういう意味?

虚心坦懐とは、心になんのわだかまりもなく気持ちが、スッキリしていること、無心で平静な気持ちであること、偏見がなく心をひらいていることを意味しています。
虚心が心に先入観やわだかまりがなく、物事をありのままに素直に受け入れることができる心の状態を表し、坦懐はわだかまりがなくサッパリとした状態を表しており、同じような意味の言葉を並べて使うことで、言葉の意味を強調しています。
虚心坦懐に話を聞いた、虚心坦懐に話し合いに臨むなどという使い方をします。
類義語には、虚心平意や明鏡止水などがあります。
明鏡止水はわだかまりや邪心などの余分な感情がないという心の状態を述べる時に使いますが、虚心坦懐はわだかまりやこだわりがない状態で物事に臨む様子を述べる時に使います。
近い意味ではありますが、それぞれ違った状況で使われることが多いです。
虚心坦懐の語源についてですが、懐の文字について説明すると、懐という文字の右側は落ちる涙と衣を示し、涙を衣で隠すという意味があります。
それに心がついて懐となり、胸中に深く包んで
大切に温める気持ちを表しています。
また、東洋思想での虚の文字は空っぽの状態ではなく、超越した状態を表すことが多いです。