一触即発

【漢字】一触即発
【読み】いっしょくそくはつ
【意味】少しでも触れば爆発しそうな状態から、危機に直面している様子。
【例文1】今月もこの状態が続くと一触即発で廃業に追い込まれる。
【例文2】売り上げが激減して経営が一触即発。
【例文3】負けたら後がない。一触即発の試合だ。

一触即発をテーマにした記事

一触即発の空気の中

私の職場には一年ほど前までちょっとした人間関係のトラブルがありました。それがAさんとBさんの対立です。お互い表面上は上手くやっているように見せていましたが、実際には裏で陰口のオンパレード状態。それを聞かせられるのは私達他の社員でしたから、みんな正直飽き飽きしていました。そんな状況が数年続き、関係はどんどん悪化していったんです。最後の方ではまさに一触即発の状況が続いていました。
AさんもBさんも独身で、実は二人とも同期なんです。同じくらい仕事が出来ますし、正直似ているところも多いと思います。ただ、本人達はお互いのことを正反対だと考えていたみたいですね。Aさんは女性らしいシルエットの洋服が好きで、Bさんはわりとかっちりとした洋服を着こなす方。見た目の差こそあれど、中身は本当によく似ている二人です。だからこそ争いに発展したのだとは思います。
しかし、こんな一触即発の空気の中、それを破った人がいました。それがCさんです。Cさんも独身でAさんとBさんの後輩にあたる方なのですが、ご結婚が決まったわけです。そして、ウェディングハイ状態で「二人ともどっちもどっち」と本人に言ってしまったのです。それからは二人とも今までのことが嘘のように仲良くなり、敵視されたCさんは即寿退社。正直表面上穏やかに見えますが、いつまた一触即発になるのかとヒヤヒヤしています。

続けざまのデッドボールで一触即発の事態に

僕は高校の頃野球部に所属していましたが、たまに練習試合として近くの他の高校と戦っていました。
そのとき僕はセカンドを守っていました。自分で言うのもなんですが、強打者でした。

そしてとある練習試合で僕はデッドボールを受けたのです。
そのときに僕のチームメイトの一人が代わりに相手ピッチャーに注意をしてくれましたが、事もあろうに僕は次の打席でもデッドボールを受けて、さすがにわざとだろうと、さっき注意してくれたチームメイトがマウンドまで言って強く抗議したのです。
それからはそのピッチャーとチームメイトは完全に仲が悪くなりました。

その数ヵ月後、また同じ学校と練習試合をすることになり、チームメイトは「あのピッチャー出てきたらただじゃおかない」くらいの事を言っていたので、まだ怒りはおさまってない様子です。
そして試合当日、ついにあってはならないことが起きました。
その試合はやはりあのときのピッチャーで、そしてなんと因縁のチームメイトにデッドボールをしてしまったのです。
ここで完全にキレたチームメイトはマウンドにかけより一触即発の事態に。

しかしここは相手の選手たちが逆にピッチャーに注意をして場をおさめました。
そのピッチャーはしばらく試合には出ることを禁じられたようです。