牛耳る

【漢字】牛耳る
【読み】ぎゅうじる
【意味】集団の中心となって操る。
【例文1】彼女は発言力があり、クラスを牛耳る。
【例文2】リーダーとなって班を牛耳る。
【例文3】我が家を牛耳るのは妻だ。

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会社を牛耳ることのできる人の評価

「牛耳る」という言葉はご存知の通り、組織や団体などを自分の意のままに動かすこと、という意味があります。
これは故事から由来していて、春秋戦国時代の中国では、諸侯が同盟を結ぶ際に、盟主が牛の耳を裂き、皆がその血を吸って組織への忠誠を誓った、というエピソードが元となっています。
なんだかグロテスクにも思える語源でもあり、調べてみて少し体の力が抜けてしまいました。
しかし現代では、物事を牛耳ることができる人は会社のトップに立てる素質を持った人だと思います。
実際「牛耳る」と聞くと、なんだか威圧的なものを感じて聞こえは良くありませんが、こうした人がいる方が会社内での雰囲気もピシッと締まって、皆の士気を上昇志向に持っていくことができます。
実際、物事の本質を掴むことができている、という点ではその人のポテンシャルの高さを感じますし、カリスマ性があるとも言えます。
ただ、上に立つ人というのは、味方も多いですが、敵も多いです。
そのため、時には嫌われ者を買って出ないといけないこともあります。
しかし、自分の信念がしっかりとしているので、味方になってくれた人は離れることはありませんし、必ず評価となって表れます。
牛耳るとはあまり良い意味で使われることは少ないですが、人を動かす上では必要な素質なのかなと感じました。

組織を牛耳るリーダーになる必要はあるのか

組織を牛耳るリーダーになることは、生半可な努力では無理だと思います。それにそうしたリーダーになるためには、組織に所属している人たちの人間性を知ったり、たとえばその組織が会社であれば、会社の人たちがどういった仕事に適性があるかを調べなければなりません。

仮に組織を牛耳れるほどの人間になれたら、その組織を動かすことがとても楽しくなるかもしれません。ですが人間というのは難しいもので、必ずしも全員がずっと自分のことを受け入れてくれるわけではないでしょう。些細なほころびから、簡単に謀反が起きてしまう可能性だって充分に有り得ます。

そもそも人には適正というものがあります。リーダーシップを執るのが上手な人もいれば、他の人たちをサポートするのが上手な人もいます。無理にリーダーになろうとするよりも、自分の適性が活かせる場所を見つけた方が、気楽に生きていけるのではないでしょうか。

無論リーダーシップがある人であれば、組織のリーダーになることを目指してみるのも良いと思います。むしろそうした人が、周りをサポートするような立場になると、かえって生産性を下げてしまうでしょう。『自分に適した場所』で自分を活かす方が、人生も楽しくなるように感じてしまいますね。