「九死に一生を得る」は、非常に危険な状況から奇跡的に助かるという意味

「九死に一生を得る」は、非常に危険な状況から奇跡的に助かるという意味のことわざです。

  1. 解説

「九死」は、十のうち九まで死の可能性が高いという意味の言葉であり、「一生」は、十のうち一の生きる可能性という意味の言葉です。つまり、「九死に一生を得る」とは、死の可能性が非常に高く、ほとんど助からないような状況から、奇跡的に助かるという意味になります。

このことわざは、命の大切さや、幸運、奇跡などを表す際に使われます。非常に危険な状況から助かったことを、幸運や奇跡に例えているのです。

  1. 用例
  • 登山中に遭難したが、奇跡的に九死に一生を得た。
  • 大地震で家が倒壊したが、家族全員が九死に一生を得た。
  • 病気で危篤状態になったが、九死に一生を得て回復した。
  • 戦争で多くの仲間を失ったが、彼は九死に一生を得て生き延びた。
  1. 類義語
  • 命拾いする
  • 奇跡的に助かる
  • 虎口を脱する
  • 死線を越える
  • 九死一生
  1. 対義語
  • 命を落とす
  • 死ぬ
  • 死亡する
  • 帰らぬ旅に出る
  • 永眠する
  1. 英語表現

「九死に一生を得る」を英語で表現する場合には、have a narrow escape や cheat death などの表現がよく使われます。

  • He had a narrow escape when he fell off a cliff. (英語での例)
  1. その他

「九死に一生を得る」ということわざは、中国の故事から由来していると言われています。春秋時代の武将である伍子胥は、楚の王に追われて呉に逃亡しました。呉の王は、伍子胥を捕らえるために、刺客を送り込みました。刺客は、伍子胥を襲撃しましたが、伍子胥は辛くも逃げ延びることができました。この出来事を基に、「九死に一生を得る」ということわざが生まれたと言われています。

現代社会においても、「九死に一生を得る」ということわざは、多くの人にとって共感できる言葉となっています。命の大切さや、幸運、奇跡などを改めて考えさせてくれることわざです。

  1. まとめ

「九死に一生を得る」は、非常に危険な状況から奇跡的に助かるという意味のことわざです。中国の故事から由来しているこのことわざは、現代社会においても、多くの人にとって共感できる言葉となっています。命の大切さや、幸運、奇跡などを改めて考えさせてくれることわざです。

参考URL:
tedukurikotoba九死一生(きゅうしいっしょう)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書