「後の祭り」は、時機を逸して、どうにも仕様のないこと、手おくれという意味の慣用句

「後の祭り」は、時機を逸して、どうにも仕様のないこと、手おくれという意味の慣用句です。後悔の気持ちを表現する文脈でよく用いられます。

ポイント

  • 由来: 祭りの後に行われる神饌を下ろして宴会をする意味から、「後の祭り」という表現が生まれました。祭りの後では、もう何もすることができないように、時機を逸して手遅れであるという意味を表します。
  • 意味: 以下の2つの意味があります。
    1. 時機を逸して、どうにも仕様のないこと。手おくれ。
    2. 後悔の気持ち。
  • 使い方: 以下の状況でよく使われます。
    • 後悔していることを伝える時
    • 時機を逸してしまったことを嘆く時
    • もうどうしようもない状況を表現する時
  • 注意: 単に後悔を伝えるだけでなく、教訓を込める場合もあります。同じ過ちを繰り返さないようにという戒めの意味合いも含んでいます。

例文

  • 彼に告白するのを迷っているうちに、彼女は別の男性と付き合ってしまった。後の祭りだ。
  • 勉強を怠っていたせいで、試験に落ちた。後の祭りだ。
  • 地震が来る前に避難していれば、被害は少なかっただろう。後の祭りだ。

類似表現

  • 水に流す
  • 諦める
  • 後悔先に立たず
  • 臍を噛む
  • 涙を流す

「後の祭り」は、日本語ならではの情緒的な表現です。適切な場面で使用することで、後悔の気持ちを効果的に伝えることができます。

その他

  • 「後の祭り」の対義語としては、「まだ間に合う」という言葉があります。こちらは、「まだ時機が間に合っている」という意味です。
  • 英語では、"it's too late" や "after the horse has bolted" などの表現が「後の祭り」に相当します。

まとめ

「後の祭り」は、時機を逸して、どうにも仕様のないこと。手おくれ。という意味の慣用句です。後悔の気持ちを表現する文脈でよく用いられます。日本語学習者にとっても比較的覚えやすい表現なので、ぜひ覚えておきたいですね。

参考URL:
後(あと)の祭(まつり)|故事俗信ことわざ大辞典|ジャパンナレッジ