「頭を撥ねる」には、うわまえを取るという意味

「頭を撥ねる」には、うわまえを取るという意味があります。

  1. うわまえを取る
  • 興行師仲間の用語で、稼ぎの一部を自分のものにすること。
  • ピンハネする。

例文

  • 興行師は、出演者のギャラから頭を撥ねて儲けていた。
  • 彼の上司は、部下の成果から常に頭を撥ねていた。
  • 政治家は、建設業者の利益から頭を撥ねていた。
  1. 人の取り分の一部を自分のものにする
  • 上米(うわまい)を自分のものにすること。

例文

  • 小作人は、地主から納める年貢から頭を撥ねて生活していた。
  • 労働者は、給与から税金を引かれて頭を撥ねられていた。
  • 学生は、奨学金のの一部を生活費に充てていた。
  1. 語源

「頭を撥ねる」の語源は、江戸時代の興行師仲間の言葉です。

当時は、興行師が興行の収益から一部を自分のものにすることを「頭を撥ねる」と呼んでいました。

これが転訛して、一般的に「うわまえを取る」という意味で使われるようになりました。

  1. 現代社会での解釈

現代社会においては、「頭を撥ねる」という言葉は、ネガティブな意味合いで使われることがほとんどです。

「不正に利益を得る」や「搾取する」という意味合いが含まれています。

  1. 類義語
  • うわまえを取る
  • ピンハネする
  • 搾取する
  • 横取りする
  • 不正に利益を得る
  1. 対義語
  • 正当に稼ぐ
  • 努力して得る
  • 報酬を受ける
  • 分配する
  • 貢献する
  1. その他

「頭を撥ねる」という言葉は、人だけでなく物にも使うことができます。

例えば、「売り上げから10%頭を撥ねる」のように、売り上げの一部を自分のものにすることを表すことができます。

また、「頭を撥ねる」という言葉は、動物にも使うことができます。

例えば、「猫が魚を頭を撥ねて食べた」のように、猫が魚の頭だけを食べて残りを残すことを表すことができます。

まとめ

「頭を撥ねる」は、「うわまえを取る」という意味を持つ言葉です。

現代社会においては、ネガティブな意味合いで使われることがほとんどです。

文脈によって、誰が、何を、どのように頭を撥ねるのかを理解することが大切です。

参考URL:
頭を撥ねる(あたまをはねる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書