曲学阿世

【漢字】曲学阿世
【読み】きょくがくあせい
【意味】学問の真理を都合よくねじ曲げ、世の中にあやかって人気を得ようとする。
【例文1】曲学阿世の政治家が当選した。
【例文2】曲学阿世の演説が高齢者に支持する。

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曲学阿世な日本人の気質

「曲学阿世」という言葉を調べでみるとこの言葉は、学問の正しい態度を曲げて、世の中に迎合すること、という意味だそうですが、まさに現代を象徴している言葉だと思います。
特に日本人は争いを嫌う平和主義な傾向にあるため、他者を批判することなく、周りと足並みを揃えようとします。
そのため、多少違和感を覚えることでも、あまり否定的にならずに自分が合わせようとするのです。
自分の信念がない、という意味にも捉えられますが、成功者にはこの自分の信念を貫き通す人と、他者に寄り添うことで周りの人望を集める人と二通りいると私は思います。
勿論これは業種にもよるのかもしれませんが、どちらのタイプにせよ、その人柄に惹かれて後ろをついてくる人は出てくることでしょう。
しかし、日本人に曲学阿世な考えがこれ以上浸透していくことは、それぞれの個性が失われることになるのではないか、という懸念も捨てきれません。
個性が溢れてこそ色々な考えが生まれて、豊かになると思うので、なんとも言いがたい現代社会の問題であるように私は思います。