「桂馬の高上り」 は、将棋の駒の桂馬の動きになぞらえて、身分不相応な高い地位につくことを揶揄する慣用句です。
意味
- 身分不相応な高い地位につくこと
- 実力に見合っていないことを無理やりする
- 失敗する
語源
将棋の駒の桂馬は、他の駒と違って、盤の目を一つ飛び越えて斜め前に進むことができます。しかし、前後や左右には動けないという弱点もあります。
「桂馬の高上り」 は、この桂馬の弱点を比喩的に表現した言葉です。
桂馬が軽はずみに飛び出すと、すぐに敵に取られてしまうように、身分不相応な高い地位につくと、すぐに失敗してしまう という意味合いです。
例文
- 彼は学歴も経験もないのに、コネで会社の役員になった。まさに 桂馬の高上り だ。
- 政治家は、国民の期待に応えようと 無理な約束 をしたが、結局 桂馬の高上り になってしまった。
- 彼は、才能もないのに起業したが、すぐに失敗して 桂馬の高上り になってしまった。
類義語
- 分不相応
- オーバーワーク
- 行き過ぎ
- 度が過ぎる
- 無謀
対義語
- 力量
- 適性
- 実力
- 能力
- 才能
その他
- 「桂馬の高上り」 は、「飛び級」 とも呼ばれます。
- 「桂馬の高上り」 は、主にネガティブな意味で使われますが、皮肉やユーモアを込めて使うこともできます。
例
- 彼は、若くして社長になったが、経験不足で 桂馬の高上り になってしまった。