「世をはばかる」とは、人の目を気にして、遠慮するという意味

「世をはばかる」とは、人の目を気にして、遠慮するという意味。

  1. 人の目を気にして、遠慮する

周囲の人の評価や批判を恐れて、本心を表したり、行動したりすることを控える様子を表します。

例文

  • 「彼は、世間体を気にして、自分の意見を言わなかった。」
  • 「彼女は、恥ずかしがり屋なので、大勢の前で発表するのが苦手だ。」
  • 「会社では、上司の顔色を伺ってばかりで、自分の意思で行動できない。」
  1. 世間に広く知られることを恐れる

自分の評判や名声が傷つくことを恐れて、行動を控えたり、活動を隠したりする様子を表します。

例文

  • 「彼は、過去の失敗を世間に知られたくないので、人前に出ることを避けている。」
  • 「彼女は、有名人なので、私生活を公表することに抵抗がある。」
  • 「この会社は、不祥事発覚を恐れて、記者からの取材を拒否している。」

語源

「世をはばかる」の「世」は、「世間」を、「はばかる」は、「遠慮する」という意味です。つまり、「世をはばかる」は、「世間を恐れて遠慮する」という意味を表した言葉です。

使い方

「世をはばかる」は、以下のような状況で使われます。

  • 誰かの行動や発言が、周囲の人の目を気にして控えめであるとき
  • 何かを公表したり、行動したりすることに、抵抗があるとき
  • 自分の評判や名声が傷つくことを恐れているとき

類義語

「世をはばかる」の類義語としては、「遠慮する」「恥ずかしがる」「尻込みする」「ためらう」「憚る」などがあります。

注意

「世をはばかる」は、「消極的な態度」を表す表現なので、「積極的に行動する」という意味で使われるのは誤用です。

まとめ

「世をはばかる」は、「人の目を気にして遠慮する」または「世間的に知られることを恐れる」という意味を持つ言葉です。使う場合は、正しい意味を理解した上で、適切な場面で使うように注意しましょう。

その他

「世をはばかる」は、現代社会においても、様々な場面で用いられる表現です。SNSでの発信や、人とのコミュニケーションなどにおいても、「世をはばかる」という気持ちが影響することがあります。

参考URL:
世を憚る(よをはばかる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書