杓子は耳かきにならず

【漢字】杓子は耳かきにならず
【読み】しゃくしはみみかきにならず
【意味】杓子は耳かきと形は似ているが、代用にはならない。つまり大きいものが小さいものの代わりになるとは限らないという意味。
【例文1】子どものお下がりは杓子は耳かきにならずだ。
【例文2】日帰り旅行でキャリーバックは杓子は耳かきにならずだ。
【例文3】小窓に大きいサイズのカーテンは杓子は耳かきにならず。

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現代は「大は小を兼ねる」より「杓子は耳かきにならず」

「杓子は耳かきにならず」(しゃくしはみみかきにならず)ということわざの意味は、大きいものが必ずしも小さいものの代わりにならないという意味です。杓子は耳かきに形状が似ているが、耳かきのサイズよりも大きすぎて代わりにならないということから由来したことわざ、慣用句です。
反対のことわざで「大は小を兼ねる」ということことわざがあります。皆さんもご存知のように、意味は大きいものは小さいもの代用として使える、小さいものより大きいものほうが使途が広く、使い勝手が良いという意味ですよね。小さいものより大きいもののほうが役に立つという意味として使われる言葉です。

このことわざからいつも連想されることは「昭和」です。小さいものより大きいものが良いとされていた昭和時代を象徴している言葉で、何より、大きければ大きいほど良いとみなされていた時代だったと思います。逆に、今の時代は物が小さくなったり、コンパクトになっている時代です。まさに「大は小を兼ねる」の反対語であります。

昭和時代と違って、現代は大きさを求める時代ではなくなったと思います。よりコンパクトさや効率性を求める時代となったと思います。ですので、現代を表す言葉は「大は小を兼ねる」より「杓子は耳かきにならず」のほうが相応しいのではないかと思います。