「虎を野に放つ」とは、猛威を振るう者などを、その力を存分に発揮できる状態におくこと

「虎を野に放つ」とは、猛威を振るう者などを、その力を存分に発揮できる状態におくこと、また、のちに大きな災いをもたらすような危険なものを野放しにしておくことのたとえです。

使い方

  • 政治家など、力を持つ人物を、自由にさせてしまうと、後に大きな問題を引き起こす可能性があることを例えるときに使われます。
  • 企業においても、優秀な社員を自由にさせてしまうと、組織の統制が乱れたり、不正行為に手を染めたりする可能性があることを例えることがあります。
  • また、子育てにおいても、子供を甘やかせて自由にさせてしまうと、将来問題を起こす可能性があることを例えることがあります。

例文

  • あの政治家は、一度権力を握ったら、虎を野に放ったようなものだ。
  • 社長は、優秀な社員ばかりを採用したが、虎を野に放ったような状況だ。
  • 親は、子供の言うことばかり聞いていたら、虎を野に放つようなものだ。

類義語

  • 虎に騎乗する
  • 虎の尾を踏む
  • 猛虎を解き放つ
  • 禍を招く
  • 災いを招く

英語表現

「虎を野に放つ」にぴったりの英語表現はありませんが、以下のような表現で意味を伝えることができます。

  • "To unleash a beast."
  • "To let a tiger loose."
  • "To set a dangerous force free."
  • "To sow the seeds of future trouble."
  • "To create a problem for the future."

まとめ

「虎を野に放つ」は、力を持つ者を自由にさせてしまうと、後に大きな問題を引き起こす可能性があることを表すことわざです。

このことわざは、権力や力の使い方について、常に注意を怠らないようにという教訓を伝えています。

また、子育てや教育においても、子供を甘やかせて自由にさせてしまうと、将来問題を起こす可能性があることを戒める意味合いもあります。

「虎を野に放つ」という言葉を使う際には、その言葉に込められた意味をしっかりと理解した上で使うようにしましょう。

参考URL:
虎を野に放つ(とらをのにはなつ)とは? 意味や使い方 - コトバンク