「弱り目に祟り目」とは、困っている時にさらに悪いことが起こるという意味の慣用句

「弱り目に祟り目」とは、困っている時にさらに悪いことが起こるという意味の慣用句です。「よわりめにたたりめ」と読みます。

由来

この慣用句の由来は、平安時代の説話にあると言われています。

昔、あるところに貧しい男がいました。ある日、男は病気にかかってしまい、仕事もできなくなってしまいました。困窮した男は、神仏にお祈りをして助けを求めました。

しかし、神仏は男の願いを聞き入れてくれず、さらに悪いことが起こってしまいます。男の家は火事になり、全てを失ってしまいました。

このことから、「弱り目に祟り目」という言葉が生まれたと言われています。

意味

「弱り目に祟り目」という言葉は、人生の不運を表します。

人は誰でも、人生の中で苦しい時期を経験します。そんな時に、さらに悪いことが起こると、心が折れてしまうこともあります。

この慣用句は、そのような状況を表現すると同時に、人生の厳しさを訴えかける言葉でもあります。

使い方

「弱り目に祟り目」という言葉は、様々な状況で使われます。

  • 実際に悪いことが起こった場合
    • 例: 会社をクビになったばかりなのに、奥さんが病気になってしまった。まさに弱り目に祟り目だ。
  • 悪いことが起こる可能性がある場合
    • 例: 体調が悪いのに、仕事が立て込んでいる。弱り目に祟り目にならないように、無理はしないようにしよう。
  • 人生の不運を嘆く場合
    • 例: 私はいつもついていない。弱り目に祟り目ばかりだ。

類義語

  • 一難去ってまた一難
  • 虎口を逃れて竜穴に入る
  • 泣き面に蜂
  • 不幸は重なる
  • 後の祭り

注意

「弱り目に祟り目」という言葉は、ネガティブな意味合いの強い言葉です。

使う際には、相手や状況に配慮する必要があります。

参考URL:
「弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書