「疑心暗鬼」は、疑いの気持ちがあると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ

「疑心暗鬼」は、疑いの気持ちがあると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえです。 疑いの深さからあらぬ妄想にとらわれるたとえ。 疑いの心をもっていると、いもしない暗闇くらやみの亡霊が目に浮かんでくる意から。

意味

  • 疑いの気持ちがあると、何でもないことまで不安に駆られ、いもしない鬼の姿を見るように恐ろしくなってしまう様子を表します。
  • 具体的には、以下のような状況で使われます。
    • 誰かに裏切られるのではないかと常に不安を感じている
    • 周りの人の言動全てが怪しく見えてしまう
    • 些細な物音や影にすら怯えてしまう

由来

このことわざは、中国の故事「疑心生暗鬼」に由来します。この故事は、ある男が夜道を歩いていると、暗闇の中に鬼の姿が見えたと思い、恐怖で逃げ出したというものです。しかし、実はその鬼は男自身の影だったというオチになっています。

使い方

「疑心暗鬼」は、主に以下の2つの意味合いで使われます。

  1. 個人的な疑い
  • 例えば、恋愛関係において、パートナーの些細な行動全てを疑ってしまうような場合に、「疑心暗鬼」という言葉が使われます。
  1. 社会的な疑い
  • 例えば、政治スキャンダルなどが発生した際に、国民が政府に対して「疑心暗鬼」を抱くというような場合に、「疑心暗鬼」という言葉が使われます。

例文

  • 彼は、幼い頃に両親を亡くしたトラウマから、「疑心暗鬼」な性格になってしまった。
  • 近頃の連続殺人事件の影響で、街全体が「疑心暗鬼」に陥っている。

注意点

「疑心暗鬼」は、非常に強い疑いの気持ちを表す言葉であるため、軽々しく使うべきではありません。

類義語

  • 寝耳に水
  • 青天の霹靂
  • 藪の中
  • 霧の中
  • 不安に駆られる

対義語

  • 信頼
  • 安心
  • 確信
  • 余裕
  • 冷静

参考URL:
疑心暗鬼(ぎしんあんき)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書