「お鉢が回る」とは、順番がやってくることという意味の慣用句です。
語源
「お鉢」は、飯櫃(めしびつ)のこと。昔、家族みんなで食事をする際、飯櫃を順番に回してご飯をよそう習慣があったことから、「お鉢が回る」という表現が使われるようになりました。
意味
「お鉢が回る」は、以下の2つの意味合いがあります。
- 順番がやってくる
- 皆で順番に何かをする場合、その順番が自分のところに回ってくることを意味します。
- 悪いことや面倒なことが回ってくる場合にも使うことができます。
例文:
- 次はお前の番だぞ、お鉢が回ってきたぞ。
- 今年の掃除当番は、ついに我が家のお鉢が回ってきた。
- 昇進の順番が回ってきたら、もっと頑張らないといけないな。
- 良い機会がやってくる
- 幸運やチャンスが訪れることを意味します。
- めったにない貴重な機会がやってくることを表す場合にも使われます。
例文:
- 留学のチャンスがお鉢が回ってきたので、ぜひ挑戦してみようと思う。
- 今回のプロジェクトは、大きな成果を得られる絶好のお鉢が回ってきたと言えるだろう。
- 一生に一度のお鉢が回ってきたんだから、後悔のないように行動しよう。
その他
- 「お鉢が回る」は、主に目上の人に対して使う言葉です。
- 謙虚な気持ちで使うことが大切です。
類義語:
- 順番が来る
- 当番が回る
- 巡ってくる
- 回ってくる
- チャンスが訪れる
対義語:
- 順番が飛ばされる
- 当番が外れる
- 逃す
- 見逃す
- チャンスを逃す