「有無を言わせず」とは、相手の承諾を得ることなく、一方的に何かをさせるという意味の慣用句です。「有無」は、承知と不承知のことで、「言わせず」は、相手に意見を言わせないという意味です。
使い方
- この商品は、有無を言わせずに売り切れた。
- 上司は、有無を言わせずに私に仕事を押し付けた。
- 子供たちは、有無を言わせずに母親にねだりを続けた。
例文
- 新商品の発売は、有無を言わせずに決定された。
- 彼は、有無を言わせずに自分の意見を押し通した。
- 親は、有無を言わせずに子供を寝かしつけた。
類義語
- 強制的に
- 無理やり
- 一方的に
- 独断で
- 押し付けがましい
注意
「有無を言わせず」という言葉は、相手を尊重していないというニュアンスが含まれるため、目上の人や親しい人に対して使うのは避けた方が良い場合があります。
まとめ
「有無を言わせず」という言葉は、相手の承諾を得ることなく、一方的に何かをさせるという意味の慣用句です。使う場面には注意が必要です。
その他
- この慣用句の語源は、江戸時代の武士社会における決闘の習慣に由来すると言われています。決闘では、双方が承知の上で戦ったため、「有無を言わせず」という言葉が使われるようになったと考えられます。
英語表現
「有無を言わせず」を英語で表現する場合は、状況に応じて様々な表現が考えられます。
- forcefully:強制的に
- against one's will:本意に反して
- without one's consent:承諾を得ずに
- arbitrarily:独断で
- high-handedly:押し付けがましく
例
- The teacher forced us to take the test. (先生は、有無を言わせずに私たちにテストを受けさせた。)
- He took the money against my will. (彼は、有無を言わせずに私の金を取った。)
- The company laid off the workers without their consent. (会社は、有無を言わせずに労働者を解雇した。)
- The manager made the decision arbitrarily. (マネージャーは、有無を言わせずに決定を下した。)
- She treated her employees high-handedly. (彼女は、有無を言わせずに従業員を扱った。)