「三拍子揃う」とは、必要な条件がすべて満たされ、うまくいく様子を表します。もともとは歌舞伎などの舞台用語で、小鼓、大鼓、笛の三つの楽器の拍子が揃って演奏されることを指していました。
転じて、物事の成功に必要な要素がすべてそろっていることを比喩的に表現するようになりました。具体的には、以下のような状況で使われます。
- 容姿、才能、性格などが優れている人
- 条件が整ってうまくいくこと
- 計画や準備が完璧であること
例えば、
- 「彼女は容姿端麗で頭脳明晰、性格も良いので、まさに三拍子揃っている。」 (She is beautiful, intelligent, and has a good personality, so she has everything going for her.)
- 「今回のプロジェクトは、優秀な人材が集まり、資金も潤沢なので、三拍子揃っている。」 (This project has a team of talented people and plenty of funding, so it is sure to be a success.)
- 「彼は入念な準備をしてきたので、本番は三拍子揃って完璧な演奏を披露した。」 (He had prepared thoroughly, so he gave a flawless performance on the day of the recital.)
このように、「三拍子揃う」は、物事の成功をポジティブに表現する言葉です。
類義語としては、「申し分ない」、「完璧」、「非の打ち所がない」などがあります。対義語としては、「欠点がある」、「不足している」、「うまくいかない」などがあります。