危急存亡の秋

【漢字】危急存亡の秋
【読み】ききゅうそんぼうのとき
【意味】生き残るか滅亡するか危機的状況に陥る。
【例文1】売り上げが減少続きとなると経営が危急存亡の秋状況だ。
【例文2】このまま肥満を放置すると危急存亡の秋だ。
【例文3】会社存続か倒産か危急存亡の秋だ。

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危急存亡の秋が来ないような社会でも

現代の日本社会は「昔よりも物騒になった」と口では言われていても、街中を歩いていたら常に誰かに命を狙われるような環境ではありませんし、もし生活に困窮した場合でも役所で手続きをすれば、最低限度の生活保障はしてくれる社会です。世界的に見ても安全な方だと言えるでしょう。とてつもなく危険な事態が発生して生き残るかもしくは滅びるかといったことが、現代の日本社会で起きる確率は低いでしょう。このように日本は、危急存亡の秋が来ないような平和な社会だと思います。

ちなみに『危急存亡の秋』の『秋』は『あき』ではなくて『とき』と読みます。『秋』と書くのになぜ『とき』と読むのかと言うと、秋ごろが作物の収穫時で、1年の中で最も大切な時期だったからだと見られており、仮にこの時期に作物が実らなければ、人々は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていたからだ、と言われています。

今の日本では大きな食糧問題なども特に無いですし、もし事件があったとしても、それが常に隣り合わせにあるというわけではありません。しかし世界的に見ていくら平和な方だとは言え、あくまで『平和な方』というだけです。ですから自分の身は最低限、自分で守れるようにしておいた方が良いようにも思えますね。