いざ鎌倉

【漢字】いざ鎌倉
【読み】いざかまくら
【意味】さあ大変だ!行動を起こす時が来たという意味。どこかへ行こうと間違えて多用されることも多い。
【例文1】いざ鎌倉に備えて準備をしておく。
【例文2】友人が困っている。いざ鎌倉だ。
【例文3】締め切りが迫ってきた。いざ鎌倉だ。

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いざ鎌倉で人が集まりすぎ!

いざ鎌倉!おやじギャグでは、いざキャバクラですよね。これ意味を勘違いして覚えている人が多いと思います。もちろん私もその一人です。いざ鎌倉というと「さあ行くぞ!」とか「そうだ京都へ行こう!」みたいな感じだと思っていました。でも実はこれ全く違う意味なんですね。昔武士がいざ鎌倉に召集されるときは何か大変な事が起こった時だったそうです。そのためいざ鎌倉というと一大事だ、大変な事という意味になるのです。言葉って本当に面白いと思います。
今そのいざ鎌倉では観光客がものすごく増えています。。外国人の観光客もとても多いです。古都鎌倉といった風情はもうそこにはありません。紫陽花の季節には長谷寺に行列が出来て整理券が配られます。そして行列のまま大混雑の中で紫陽花を見るのです。紫陽花は綺麗だったけれどなんか雰囲気が以前とあまりにも変わりすぎていて残念な感じがしました。
集まる人が多くなるとどうしてもマナーの問題が出てきます。観光客がゴミをそのまま放置して帰ったりということもよく聞きます。それは外国人観光客に限らず日本人の観光客でも同じです。オリンピックイヤーに向けてこれからさらに外国からの観光客が増えると思います。鎌倉が本当にいざ鎌倉状態にならないことを祈るばかりです。

武士の忠誠心を表す言葉「いざ鎌倉」

鎌倉に住んでいる高校の同級生の家を訪ねた時にふと思い出した言葉があります。その思い出した言葉は「いさ鎌倉」という言葉です。この言葉は、大変な事、一大事が起きたという気持ちを込めて使用する言葉です。

言葉の由来は、鎌倉幕府が築かれていた時代に、幕府に対して一大事が起きる各諸国の武士達は鎌倉に召集されていたことから生じた言葉と言われています。そこから緊急時や大騒ぎの時に、緊急に集合するときに引用されるようになりました。ただ、この言葉はただ単に鎌倉に向かう意味として使用することは誤用です。

この言葉は鎌倉幕府があった時に出来た言葉ですが、現在に置き換えてみれば、国の政治を司る仕事をする国会議員が集まり、議論したリする国会がある「霞が関」か、政府が内閣の職権行使の内容に際して、意思決定するための会議である閣議を行う場所である総理官邸がある「永田町」になるのではないかと考えます。

現在と違い、交通設備等が整っていないので、鎌倉に駆け付けるのにも大変だったと思うと、この「いざ鎌倉」という言葉は、武士の主従関係をすごく表している言葉と感じます。現在、国のため、会社のために命を差し出せるような人が現在どれくらいいるのか考えると言葉では表せません。