青菜に塩

【漢字】青菜に塩
【読み】あおなにしお
【意味】青野菜に塩をふるとしおれてしまうことから、それまで威勢がよかった人が急に元気がなくなる。
【例文1】彼は自信満々だったが、試験に落ちて青菜に塩状態だ。
【例文2】フラれるとは思ってなかったので青菜に塩だ。
【例文3】事業拡張に失敗して青菜に塩だ。

青菜に塩をテーマにした記事

近頃は健康志向で食生活にもかなり配慮されている方も多いでしょう。

塩分の摂取量も重要なチェック項目なので、一回の食事・一日の総摂取量にまで気を回す人もいるくらいです。
そんな中でわざわざ青菜に塩をふりかけることがあるでしょうか。
せいぜいホウレン草を茹でるときに一つまみ鍋に入れる程度のものです。
冬場でも青々とした野菜が購入できるので、ことさら保存用にするため青菜の漬物を作る人もいるとは思えません。
味が薄ければ、酢やコショウ、ドレッシングなどでいくらでも調整がききます。
とりたてて青菜に塩をかける必要はないでしょう。
抽象的な意味での青菜に塩な状況は、実生活においてはそれほど珍しいものでもありません。
健康に気をつけ平穏無事を願っても、時として突然に塩のような待遇や事件は巡ってきます。
突然に襲ってくるのですから避けるのも難しく覚悟も足りていないのが普通です。
そのような状況で頑張れという言葉はきつ過ぎるので、気を落とさないようにと慰めるのが精々です。
一緒になって落ち込むとさらに鬱状態になるので、場か騒ぎする人もいますがこれも違うような気がします。
塩漬けの野菜を水で戻すように、時間をかけなければ元通りの精神状態に回復するのは難しいものです。
それでも野菜と違って人間はいつか立ち直らなければならないのですから人生は厳しいと言えます。