息を殺す

【漢字】息を殺す
【読み】いきをころす
【意味】呼吸を抑えてじっとしている様子。
【例文1】かくれんぼで息を殺して隠れる。
【例文2】バスジャックに遭い息を殺す。
【例文3】警察に追われ息を殺して潜む。

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「息を殺す」とは

「息を殺す」とは比較的聞いた事のある言葉だと思いますが、その意味はどういうものかご存知でしょうか。この言葉は慣用句の一つで、呼吸を抑えてじっとして物音を立てない事を意味します。殺すというとちょっと物騒な響きですが、ここでの意味は生命を奪うという意味ではなく息をさせない(=してない程静かにする)という意味になります。ところが「息」という言葉は古代ギリシャ語で「プシュケー」といい、その意味は命や魂を指します。日本でも「生きる」から派生して生まれたのが「息」です。語源から考えると「死んだ様にする」とも取れます。

使い方としては「見つからない様に息を殺して彼が通り過ぎるのを待った」「物音が聞こえた気がしたので暗闇の中で息を殺してじっと様子をうかがった」などの使い方をする事が出来ます。ちょっと緊迫した状況で使えそうな慣用句です。あまりそんな状況には身を置きたく無いものですが、文章を書く方はさらっと書ける様にしておくと静かだけど緊迫した状況を描く事が出来そうです。「息」を使った慣用句は沢山ありますが「息を凝らす」「息が詰まる」「息をのむ」など似ているようで微妙に違う使い方をするものもあります。混同しない様にして使う様にしましょう。