息を凝らす

【漢字】息を凝らす
【読み】いきをこらす
【意味】息を潜めてじっとしている様子。
【例文1】息を凝らしながら、物陰に隠れている。
【例文2】刑事が息を凝らして容疑者の帰りを待つ。
【例文3】かくれんぼで息を凝らす。

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息を凝らす状況と意味について考えました

目を凝らすは、いわゆる凝視することで視線を留めおくことで一点集中、じっと見ることなのは分ります。
息を殺すは、呼吸音から居場所がばれないように気配を絶とうとする行為だというのも分ります。
そして、問題の「息を凝らす」とは何なのでしょう。
凝らすの意味は、集中させる・考えをめぐらす・凝り固まるなどがありますが、集中させるだと意味が通らないように思えます。
息をする、呼吸をするという行動を凝り固まらせ一時的に停止させる状態という意味が一番しっくり来ます。
そこで意味もなく息を凝らしてみます。
当然ですが、息を止めれば酸素の供給が絶たれて息苦しさを覚え神経は緊張状態を察知して血圧は上昇します。
緊張状態下にあることを身体全体に通達する意味で、息を凝らすことは自然な行為と考えらるでしょう。
もっとも、緊張のあまり息をするという自然な行動すら忘れるに至るという現象も起きないとはいえません。
外敵から身を守るため息を殺すという行動が、緊張状態によって本能的に引き出されたとも受け取れます。