六十の手習い

【漢字】六十の手習い
【読み】ろくじゅうのてならい
【意味】年を取ってから勉強や習い事を始める。
【例文1】70歳の母は六十の手習いのおかげで活き活きしている。
【例文2】独りになってボケないように六十の手習いを始める。
【例文3】六十の手習いに年は関係ない。

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六十の手習いはすごく素敵なこと

「六十の手習い」ということわざを、ご存知でしょうか。意味は、言葉のとおり「ある程度年を取ってから習い事をはじめる」ことを指した言葉です。おじいちゃん、おばあちゃんになってから、たとえばコーラスを始めたり、庭いじりや家庭菜園を始めたりといった、新しい趣味や習い事に取り組むのって、すごく素敵なことですよね。
実は最近、インターネットを見ていたときに、ものすごく驚いた「六十の手習い」があります。それは、なんとtwitter。60どころか70代後半のおばあちゃんが、スマートフォンを買って、さらにはtwitterを始めたというのです。
そのおばあちゃんが投稿する「つぶやき」は、誤変換・誤字のオンパレード。ですが、その投稿のなかでわたしが感動したのは、そのおばあちゃんには
20,000人以上のフォロワーがいるということ。そして、おばあちゃんがそれをとても喜んでいるということです。twitterに挑戦してよかった、らくらくホンではなくスマートフォンを選んでよかった。この年になってこんなにたくさんのお友だちができるなんて思わなかった。心温まる投稿に、いくつになっても挑戦する人でいたいなと思いました。

六十の手習いとは

六十の手習いとは、六十歳になってから、初めて字を習うことを言います。それから、年を取ってから、習い事を始めることを言うようになりました。
半世紀以上も前には、六十歳と言えば、かなりの老人でした。ですから、そんな年になってから何かを習い始めると言うことは、ありないことだったのです。ですから、そんな年で習い事を始める人を、揶揄するような意味もあったのでしょう。
しかし、現代では六十歳はまだまだ現役です。仕事を続けている人も多いことでしょう。おなじような意味合いでいうなら、六十歳ではなく、七十歳ではないでしょうか。いや、もっと年長かもしれません。とにかく最近のご年配の方々は元気です。習い事はもちろん、スポーツや趣味にも手を広げます。
六十歳を過ぎた頃、いつものクロスカントリーコースで走り回っており、実年齢よりは若いつもりでおりました。そうした所、同じコースで走っていたのは八十八歳の方でした。そこのリーダーの方曰く、六十歳などまだまだ若者だそうです。その方は、六十の手習いよろしく、定年後クロスカントリースキーを始められたと言います。
六十の手習いから始まって生涯の趣味などを、持ち続けられることは幸せなことなのでしょう。

いまでは通じない?六十の手習い

「六十の手習い」ということわざをご存知でしょうか。その言葉通り、六十の手習いとは年を取ってから習い事や学問を始めることです。勉強や習い事を始めるのに年齢制限などない。何かをスタートするのに年齢は関係なく、年を取ってからの挑戦でも遅すぎることはない、という意味がこめられています。とてもポジティブなことわざですね。同じ意味のことわざは海外にもあります。Never too old to learn.年を取りすぎて学べないということは決してない、という訳になります。同じ意味合いですね。
ことわざや言い伝えは古くから伝承されたきたもので、このことわざもそうではないかと推測されます。昔と今では平均寿命が全然違うので、昔の「六十歳」と今の「六十歳」は意味合いが違ってきますね。きっと老人の象徴としての「六十」の数字でしょうけれど、今の六十歳はまだまだお若く元気です。平均寿命までも20年以上残されているので、会社を定年退職した後になにか趣味を始めた、勉強を始めた、と話を聞いても遅すぎるとの印象は受けないでしょうね。そういう意味では、現代風に言い換えると「八十の手習い」などと言い換えたほうがしっくりくるかもしれませんね。