四苦八苦

【漢字】四苦八苦
【読み】しくはっく
【意味】ものすごく苦労する。
【例文1】父は四苦八苦しながら、一代で工務店を築いてきた。
【例文2】子育てに四苦八苦しても子どもの笑顔を見ると癒される。
【例文3】四苦八苦も勉強のうち。

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本来の意味とは少し離れた現代の四苦八苦

本来は、仏教用語で、自分の力でどうしようもできないことを意味します。
四苦とは、生・老・病・死であって、確かに、どんな人間も思うままにできない根本的な苦しみです。
それに加えて、愛する人との別れや、怨む位に憎らしい人との出会い、心から欲するのに手に入らない状態、自分の身体や心がコントロールできない、などの状態を総じて言います。
確かに、人間が自我を持ち続ける限り、切り離せない感情ではあります。また、時の経過とともに逃れられない現象でもあります。
本来の意味はそうなのですが、現代では、仕事で苦労していることや、人間関係で困っているなど、実際に目の前にある、大変なことを抱えている、という意味で使われることがほとんどです。
ただ、悪い意味だけではなく、四苦八苦しているということは、苦しみながらも打開策を見つけようと、前に進もうとしている状態という風にも捉えられます。
すでに諦めきって、全てを投げ打ってしまった人は、四苦八苦することもないでしょう。
つらく苦しい状況に陥った時に、アップアップしながらも、浮上しようともがいている姿は、生きるパワーに溢れているような気がします。 
四苦八苦した後には、必ず笑顔になれる日がくると信じています。