新進気鋭

【漢字】新進気鋭
【読み】しんしんきえい
【意味】新しい分野で鋭い意気込みがあって将来期待される人。
【例文1】新人の発想は新進気鋭で即戦力になる。
【例文2】新進気鋭の人材を求む。

新進気鋭をテーマにした記事

新進気鋭の新人探し

年齢不問で実はそんなに経験重視でもない私の務める会社の求人には、30代の求職者の方々からの連絡を日々、受け付けています。

求人サイトからの応募となっているため、人事担当や担当部署の事務担当がざっと応募者のレジュメを見て面接に来ていただくか決めるため、ついレジュメの文章力や経歴で書類選考の合格者が大量に発生するのです。

実際に会ってみないと分からないというのがどの求人募集にも言えることかもしれないのですが、小規模で本業の他にweb制作の部署がある程度のわが社では、実際に仕事をしてもらわないと分かりません。

実際の業務がほぼ広告関係の契約をしているクライアントのサイト管理と広告の出稿をしているので、そんなにweb制作の経験が無くても良いというのが、応募しやすい条件になり、かなりレジュメを誇張して記載される方が多いのです。

そのため、経験豊富ではないものの、新進気鋭の新人のような記載が多々見受けられ、面接に来ていただいてもとても好感触なため、入社していただくと、web制作での必須アイテムであるソフトすら、事務員の私達レベルの方ばかり。

最初に会ったときには、芸大出身でデザインを学んでいました、写真関係の勉強をしていた、大手のデザイン会社に勤めていました等、素晴らしい経歴と新進気鋭の新人となりうるような上から目線の発言が目立っていたのに、アイコンひとつ作ってもらえず、画像の加工はうんちくが凄く、とても凝り過ぎるのか、納期に間に合いません。

事務員の雑用を減らすために来てもらいたかったのに、言い訳ばかりがとてもレベルの高い話しをされて、ソフトの操作方法からお伝えしなければならず、担当者以外の仕事は増える一方なので、結局、試用期間以内で彼等から去っていかれます。

キャリアコンサルティングにより素晴らしく精製される彼等のレジュメには、実力以上の記載と、実務経験もないのにデザイン会社に少し他の職種で働いたことがある経験を、いかにもweb制作に携わっていたと思われるような修飾された文面に、また新進気鋭の新人が来るぞという現象が、今日も繰り広げられているのです。

新進気鋭

活きが良く若さ溢れる人で、大器であると期待の持てる人を「新進気鋭」と言います。「新進気鋭の若武者」や「新進気鋭の候補者」など、内側から溢れるエネルギーを皆が感じ取り、きっとその人物は将来とんでもない大物に化けると予感させる人を指します。特にスポーツの世界だとそういう存在が常に現れているチームは、常勝思考の強いチームと言えます。有望な若手が毎年出てくれば、それまでチームの主力としてやって来た人達もいつ取って代わられるか判った者ではありませんし、だからこそ抜かされない様に影で努力を怠らず、そんな先輩をいつか追い抜こうと若手も発奮しますから相乗効果は絶大だと思います。切磋琢磨する事はそのままチームの強さとなり、何処までも上を目指す気持ちを持って練習に望むのです。それ程新進気鋭の存在は貴重であり、時にはその存在自身がチームの柱に納まってしまい優勝を狙えるチームへと変貌を遂げる事すらあるのです。嘗ての男子サッカー・アルゼンチン代表のマラドーナ氏然り、プロ野球選手である大谷翔平投手然りと、その存在がチームの顔となり自身の潜在能力を以ってして勝ちを手にするのです。逆に中々そういう存在が現れてくれないチーム或いは団体では、活気も少なくどこかさめざめとした雰囲気が漂います。新進気鋭のとはそんな停滞した空気を変える、ある種の起爆剤にもなってくれるのです。

新進気鋭の画家

結婚前までしていた仕事の関係で毎月のように新しいお客様と出会い、それきりの場合もあれば、その後も仕事の関係が続き、それが友人関係に発展する事も多々ありました。普段は知り合い得ないような人たちと知り合う事も多く、それが新鮮で仕事を続ける事が出来たのもあります。ある日仕事で知り合った方は趣味のレベルで旅行先の絵を描いて時々個展を開いてる方でした。私からするとおじいちゃんの年齢で話題も豊富、温和な楽しい方だったので時々個展にもお邪魔していましたが、その方が「新進気鋭の画家の個展に一緒に行きましょう」と言われたので行く事に。新進気鋭の触れ込みにちょっと懸念はあったのですが、行ってみると予想的中で、一言でいうと難解。芸術に答えはないにしても、あまりにも斬新すぎて殴り書きにしか見えない絵を見た時には思わず絶句してしまいました。友人画家さんは、同じアーティストだからなのか、じっくりと見ていましたが、私は10分で無理、すぐに退散したくなってしまいました。新進気鋭というニュアンスには、将来有望という意味合いもあるそうですが、きっと個展を開けるくらいなので、ファンもいるし、才能のあるのでしょうが、私のような素人には本当に難解、それ以来、ちょっと新進気鋭のという言葉には構えてしまうようになりました。