「気を失う」は、一時的に意識がなくなることを意味する慣用句

「気を失う」は、一時的に意識がなくなることを意味する慣用句です。

脳への血流が一時的に減少することで起こり、数秒から数分間意識がなくなります。

失神、気絶、卒倒とも呼ばれます。

原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 立ちくらみ:立ち上がった時に、脳への血流が一時的に減少することで起こる。
  • 低血糖:血糖値が極端に低くなることで起こる。
  • 貧血:赤血球やヘモグロビンが少ないことで、脳への酸素供給が不足することで起こる。
  • 不整脈:心臓の鼓動が乱れることで、脳への血流が不安定になることで起こる。
  • 脳梗塞:脳の血管が詰まることで、脳への血流が途絶えることで起こる。
  • てんかん発作:脳の異常な電気活動によって起こる。

症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 意識消失:数秒から数分間、意識がなくなる。
  • めまい:目がくらんだり、回転したりする。
  • 吐き気:吐き気がする。
  • 冷や汗:冷や汗が出る。
  • 蒼白:顔色が青白くなる。

ほとんどの場合、数分以内に意識は回復しますが、中には重篤な病気が原因で気を失う場合もあるので、原因がわからない場合は医療機関を受診する必要があります。

例文

  • 立ちくらみで、駅のホームで気を失ってしまった。
  • 低血糖で、突然気を失って倒れた。
  • 暑さに負け, 道端で気を失っていた。
  • 激しい運動の後に、疲労で気を失った。
  • 事故の衝撃で、気を失ってしまった。

その他

「気を失う」は、比喩表現として、精神的に参ってしまうという意味で使われることもあります。

例文

  • 彼の失言に、ショックで気を失いそうになった。
  • 仕事のプレッシャーで、気を失いそうになる。
  • 絶望のあまり、気を失いそうになった。

英語表現

  • faint
  • pass out
  • lose consciousness
  • black out
  • swoon

参考URL:
失神(気絶(きぜつ))外来|診療科・部門のご案内|国立循環器病研究センター 病院